- FXのトレードスタイルの種類は?
- トレードスタイルの特徴やメリット、デメリットは?
- 自分に合うトレードスタイルの選び方は?
このような疑問が解決できる記事となっています。トレードスタイルの種類や特徴、選び方についてFX初心者向けに分かりやすく解説します。
FXのトレードスタイルとは?分かりやすく解説
トレードスタイルの意味
FXではある程度自由に取引することができます。1回のトレードに時間をかける人もいれば、かなり短時間で終わらせる人もいます。
トレードスタイルとはどのような方法でトレードするか、ということです。
トレードスタイルの種類は多くないので、どのようなトレード方法があるのかすぐに分かります。ただ、重要なのは自分に合ったトレードスタイルを見つけるということです。
後半で自分に合ったトレードスタイルの見つけ方を紹介しますので、まずはどのよおうなトレードスタイルの種類があるのかを知っていきましょう。
トレードスタイルは決めなきゃいけないの?
トレードスタイルはすぐに決める必要はありませんが、最終的には自分に合ったトレードスタイルを決めた方が良いです。
理由は人のライフスタイルや性格はみんな違うからです。
トレードスタイルは時間などに関する物理的な面、性格に関する精神的な面が非常に関係してきますので、自分に合っていないと上手くいきにくいですし、かなり負担になってしまいます。
なので稼げている人がいるから同じ方法でトレードしたとしても、あなたに合っていなければ勝ち続けることは難しいでしょう。
なのでトレードスタイルはすぐ決めなくても良いですが、自分に合った方法を見つけるべきです。
FXのトレードスタイルの種類
トレードスタイルの種類 | 保有時間 | 値幅 |
スキャルピング | 数秒~数分 | 数pips |
デイトレード | 数十分~数時間 | 10~40pips程度 |
スイングトレード | 数日~数週間 | 50pips~ |
スキャルピング
スキャルピングは数秒から数分でトレードを完結させるトレード方法です。ポジションの保有時間が最も短く、1回のトレード時間が短いので、1日に何回もトレードします。
何度もトレードを繰り返し、小さな利益を積み重ねて稼ぐトレード方法となります。メインの時間足は1分~5分になることが多いでしょう。
スキャルピングは1つのトレードが短時間で、1日に何度も取引できるので短期間でトレードの経験値を得ることができます。
またレバレッジや複利との相性が良いので、短期間で資金を増やすのに適したトレードスタイルと言えます。
スキャルピングのメリット、デメリット、注意点については、こちらの記事にまとめましたので良ければ読んでみて下さい。
デイトレード
デイトレードは1日で完結させるトレード方法です。ポジションを数十分~数時間保有するので、1日に数回トレードを行うことになります。
スキャルピングと比べると1回のトレードの利益は大きく、そこそこの値幅を取るスタイルです。
保有時間は相場によっても変わりますが、短いと数分で終わる時もありますし、数時間かかることもあります。
次の日に持ち越すことはないので、心配で寝れなくなるようなことはありません。非常にバランスのとれたトレード方法だと思います。
頻度からしてトレードの反省や改善がしやすく、集中力も切らしにくいです。ただ、余計なポジションを保有してしまうと、それが癖になってポジポジ病になりやすいという面もあります。
デイトレードのメリット、デメリット、コツや向いている人については、こちらの記事にまとめましたので良ければ読んでみて下さい。
スイングトレード
スイングトレードは数日から数週間ポジションを保有するトレード方法です。スキャルピングやデイトレードが短期なら、スイングトレードは長期トレードと言えるでしょう。
一度ポジションを保有してしまったら、ほとんどチャートを見ずに放置するので他のビジネスやしたいことに時間を充てられます。
ただし、持っているポジションが気になって、心配で仕方がない人にとっては辛いトレードスタイルだと思います。
取る値幅は最も大きいので、取引コストをあまり気にしなくて良いです。またスワップポイントという金利をもらうことができることもあります。
スイングトレードの手法やメリット、デメリット、おすすめの通貨ペア、注意点については、こちらの記事にまとめましたので良ければ読んでみて下さい。
システムトレード(自動売買)
自分の裁量で取引せずに、あらかじめ決められたルールで取引する方法です。裁量と違うのは、同じトレードを機械的に行い、それをずっと継続するところ。
全て自動で行ってくれるので、誰でも簡単にできますが、放置しているだけ勝てれば全ての人が億万長者になれますよね。
自動売買で勝ちやすい所と、負けやすい所を把握し、自分でコントロールする必要があります。
なので相場を知っていることが大前提ですね。全てを自動で任せていたらそのうち資金は溶けるでしょうね。
【FX】それぞれのトレードスタイルの特徴
トレードスタイル別の特徴や難易度、どのトレードスタイルが人気なのか紹介します。
おすすめの通貨ペア
スキャルピング |
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デイトレード |
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スイングトレード |
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スキャルピングは数pipsの値幅を取るスタイルなので、ボラティリティは大きい方が取りやすいです。
また、取引コストがかさむと負けてしまうこともありますし、何度も取引しているとコストがかなりかさみますので、取引コストが小さい通貨ペアがおすすめです。
デイトレードは1日で完結するトレードで、そこそこの値幅を取ります。そもそも1日の平均ボラティリティが小さいと、取りたい値幅も取れません。
なのでその通貨ペアのボラティリティに合わせた値幅を取ることと、マイナー通貨はデイトレード向きではないので手を出さない方が良いでしょう。
スイングトレードの場合は取引コストを気にする必要がないので、スプレッドが広めの通貨ペアでもOKです。
長期間ポジションを保有するので、暴騰暴落が少ない安定通貨を選ぶことをおすすめします。またスワップポイントを狙うことができるので、金利差がある通貨ペアを取引するのも良いでしょう。
通貨ペアの種類やそれぞれの特徴や比較は「通貨ペアのおすすめの選び方」にまとめました。
難易度
難易度は特に決まっている訳ではありませんが、ポジションの保有時間が短ければ短いほど難易度は高くなると言われています。
スキャルピングは取る利幅が小さいので、損失はどうしても同じくらいになってしまいます。
リスクリワードが1:1くらいになってしまうと、勝率が高くなければトータルで勝つことは難しいです。FXで高い勝率をキープするのはかなり難しいので、難易度は高いと言えるでしょう。
デイトレードやスイングトレードはリスクリワードの良いトレードをすることができるので、多少勝率が低くても、トータルで勝つことは可能です。
そういった意味で保有時間が短ければ短いほど難易度は高いです。
割合
勝ち続けているトレーダーで、どのトレードスタイルが多いのかという話です。
最も多いのはデイトレードで、次にスイングトレード、最後にスキャルピングという順になっています。
デイトレードとスイングトレードではそこまで差がないようですが、スキャルピングは2つに比べると少なくなっています。理由は難しいからでしょうね。
専業でもデイトレードやスイングトレードが多いと聞きます。スキャルピングのメリットもありますが、最終的には中長期のトレードスタイルに落ち着くのでしょうね。
【FX】トレードスタイルのおすすめの選び方
ライフスタイル
あなたのライフスタイルはトレードスタイルを決めるのに非常に重要です。例えば、サラリーマンの人は18時前後以降にならないとチャートを見ることはできませんよね。
チャートを見れる時間は4時間くらいで、あまり時間を確保することはできません。
4時間であればスキャルピングならチャンスはいくらでもあると思いますが、デイトレードの場合はエントリーチャンスがあるかどうかも微妙なところです。
スイングトレードは一度ポジションを保有してしまえば、後はほとんどチャートを見る必要はないのでサラリーマンや学生向きですよね。
取り引きチャンスがないからといって夜更かししたりしたら、本業に支障をきたす可能性もあります。それでは本末転倒です。
あなたのライフスタイルに合ったトレードスタイルを選択しないと、肉体的に大きな負担がかかる可能性があるので、まずは自分のライフスタイル的にどのトレード方法が適しているかを考えましょう。
どんなストレスを感じやすいか
あなたがどのようなストレスを感じやすいかでも、どのトレードスタイルを選ぶかが重要になります。
例えば、ポジションを保有したまま寝るとします。ある人は気にせずぐっすり寝ることができますが、ある人は気になって何度も起きてしまったり、夢まで見てしまいます。
サラリーマンの人は仕事中にポジションがどうなっているかが気になってしまい、本業が疎かになってしまいます。
ポジションを保有していることが気にならない人はスイングトレードでも大丈夫ですが、気になってしょうがない人は短時間しか保有しないデイトレードやスキャルピングが合っていると思います。
またスキャルピングやデイトレードは画面を見る時間が長いです。
それを負担に思う人はスイングトレードが合っているかもしれませんし、大丈夫ならスキャルピングやデイトレードでも良いと思います。
できるだけストレスがないようなトレードスタイルを選択しましょう。
性格
あなたの性格がどのトレードスタイルに合っているかも重要です。
スキャルピング |
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デイトレード |
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スイングトレード |
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とにかくポジションを保有していたい人はスキャルピング、しっかりと待てる人ならスイングトレード。
スキャルピングは瞬発力と判断力が必要です。あなたの性格に合ったトレードスタイルでないと、おそらくかなりやりにくさを感じると思います。
ただ、待てないとか、チャートを気にしてしまうのは、ほとんどの人に言えることなので、あえて逆のトレードスタイルを選ぶのもアリだと思いますよ。
資金量
運用資金の大きさのよっても合うトレードスタイルがあります。
資金が多い人ならスイングトレード、少ないなら複利効果を活かせるスキャルピングやデイトレードである程度増やしてからスイングに移行するなどやり方は色々あります。
資金が少なくてもスイングトレードができない訳ではありません。
スワップポイント狙い
スワップポイント(金利)が欲しいのであれば、スイングトレード一択です。デイトレードとスキャルピングは基本的に次の日に持ち越しませんからね。
ただ、スワップポイントだけ考えていて、為替差益で大きな損失を出していては本末転倒なので、その点を忘れずに取引して下さい。
取引コスト
トレードするのは取引コストが色々かかります。
トレードスタイル別で気にしなければいけない取引コストがあるので、それぞれ注意しなければなりません。
例えば、スキャルピングならスプレッドやスリッページが気になりますし、スイングトレードであればスワップポイントに気を付けなければいけません。
FX口座もそれに合わせて選んだ方が良いでしょう。
取引コストとトレードスタイルとの関係は「取引コストの種類」にまとめてありますので、良かったら読んでみて下さい。
全てのトレードスタイルを試す
結局どれを選んでよいかがわからないという場合は、全てのトレードスタイルを試してみると良いです。
時間のような物理的な問題があるなら、できるトレードスタイルも限られますが、性格的なことであれば、実際何が合っているかはやってみないと分からない部分でもあります。
合っていても勝てなければ意味がなく、勝てるトレードスタイルが合っているということです。
短期間で見極めるのではなく、しばらくは同じトレードスタイルで取引してみて下さい。
逆にずっと同じトレードスタイルでやってきた人で勝てない人は、一度別のトレードスタイルを試してみるのも手です。
意外と自分には無理だと思っていたやり方が合っていたなんてこともあります。
まとめ
- スキャルピングは難しい
- デイトレードは時間がないサラリーマンや学生向けではない
- スイングトレードはチャートが気にならない人向き
- 勝てるトレードスタイルが最強
皆さんに合うトレードスタイルで、上手く資金を増やせていけることを願っています。
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