- FXのデイトレードって何?
- デイトレードのメリット、デメリット、向いてる人は?
- デイトレードの手法を教えてほしい
このような疑問が解決できる記事となっています。
FXにおけるデイトレードの意味やメリット、デメリット、トレード手法について、FX初心者にもわかりやすく解説していきます。
【FX】デイトレードとは?分かりやすく解説
デイトレードの意味
デイトレードとは1日で完結するトレードスタイルのことです。
基本的には1日に数回トレードするスタイルで、1回の取引で10~40pips程度の値幅を取りにいきます。
次の日に持ち越すことがなく、ポジションの保有時間はそこまで長くありません。
スキャルピングやスイングトレードなどの他のトレードスタイルと比較してみるとこんな感じになります。
他トレードスタイルとの違い
トレードスタイル | 保有時間 | 値幅(pips) |
スキャルピング | 数秒~数分 | 数pips |
デイトレード | 数十分~数時間 | 10~40pips程度 |
スイングトレード | 数日~数週間 | 50pips~ |
保有期間も取る値幅も中間の位置です。
短期過ぎず、長期過ぎず、値幅も大き過ぎず、小さ過ぎず、といったバランスの良いトレードスタイルです。
ファンダメンタルズ分析はそこまで必要なく、テクニカル分析がメインとなるでしょう。スイングトレードと違って多くの資金を必要としなく、レバレッジも高めでも大丈夫です。
特に難しくもなく、簡単とも言えないようなトレードスタイルとなっています。デイトレードが勝てるか勝てないかはその人次第なので何とも言えません。
おすすめの通貨ペア
デイトレードではある程度の値幅を取るスタイルです。1日のボラティリティがあまりない通貨ペアの場合、取れる値幅は限られてきますよね?
例えば、1日20pipsしかボラティリティがない通貨ペアで、1日30pips取るのは至難の業です。取りたい値幅と通貨ペアの1日のボラティリティを照らし合わせて考えなければいけません。
平均のボラティリティはその時期によって変わってくるので一概には言えませんが、デイトレードでボラティリティがそこまで大きくないユーロドルや米ドル円で50pipsを取るのは難しいです。
過去1か月くらいの平均ボラティリティを割り出して、その平均以下の値幅でトレード戦略を立てていかなければいけません。
特にこれといったおすすめの通貨ペアはありません。
ただ、マイナー通貨ペアはデイトレードするメリットがあまりないので、メジャー通貨がおすすめです。
【FX】デイトレードのメリット
- リスクリワード
- 複利効果
- 集中力
- ポジション持ち越し
- 反省改善
リスクリワード
スキャルピングはどうしてもリスクリワードが1:1くらいになってしまうことがほとんどですが、デイトレードは悪くないリスクリワードで取引ができます。
その通貨ペアの1日のボラティリティ(限界運動量)が分かれば、どの程度の値幅が取れて、どの程度の損切幅が限度かがわかります。
そういったことを考えやすいのもデイトレードのメリットでしょう。
損小利大のトレードができるのであれば、勝率もそこまで高い必要はないので、トータルで勝てる可能性も高くなります。
複利効果を活かせて資金効率が良い
トレード回数、取る値幅を考えれば、最も複利効果を活かせるトレードスタイルだと思います。
資金効率が良いということは、より短期間で資金を増やすことが可能なので、そういう目的の人にはメリットでしょう。
ただ、FXは短期で考えるものではないので、時間をかけてゆっくり増やしていくことをおすすめしています。
それでも資金効率が良いのは大きなメリットですよ。
集中力を切らしにくい
スキャルピングは1日に何度もトレードするので、そのうち集中力が切れてしまい、トレード結果に反映されます。
スイングトレードの場合はほとんどチャートを見ないので、そもそも集中力がそこまえ必要ないです。
デイトレードは1日数回で、チャートを見てない時間もあるので、集中力を切らしにくいトレードスタイルだと思います。
ポジションを次の日に持ち越さない
スキャルピングと同じように、次の日にポジションを持ち越さないのは大きなメリットでしょう。
寝ている時にフラッシュクラッシュのような大暴落があったりして、逆指値注文が通っていなければ資金が全てなくなっているなんてこともあります。
最悪の場合追証なんてことも。ポジションを長く保有するというのは、リスクに晒しておくという見方もできます。
デイトレードは1日完結トレードなので、そのようなリスクはありません。
トレードの反省、改善をしやすい
スキャルピングの場合は1日のトレード回数が多すぎて、1回1回のトレードの反省がしにくいので改善もしにくいです。
スイングトレードはトレード回数が少ない分、多くの経験ができないので、反省はゆっくりできるものの、トレード回数が少ないので改善点に気づくのが遅いです。
デイトレードはゆっくり反省できる取引回数ですし、回数もそれなりに多いので改善も早くできます。
デイトレードは他のトレードスタイルと比べてバランスが良いですね。
【FX】デイトレードのデメリット
- 取引コスト
- ポジポジ病
- サラリーマンや学生向けではない
- スワップポイント
取引コストが少し気になる
スキャルピングほどではありませんが、デイトレードではスプレッドやスリッページなどの取引コストが多少気になります。
スイングトレードではほとんど気にしなくて良いコストですが、デイトレードの場合は通貨ペアや取る値幅によっては、結構な負担になることもあります。
できるだけ取引コストが低いFX口座を選びたいですね。
ポジポジ病
デイトレードの場合はポジポジ病を発症しやすいです。
取引するところがない時、損切した後、大きな値動きをした時などは要注意で、無駄なポジションを取りがちになります。
普段と違うポジションの取り方をしてしまうと、損切や利確位置が明確ではないことが多いので、早めの利確や含み損塩漬けなどの行動を取りやすくなります。
これをしてしまうとコツコツドカンをしてしまうことがあるので、ポジポジ病を発症しないように待てるようになりましょう。
時間がないサラリーマンには厳しい
デイトレードはエントリーしてから決済するまで数時間はかかることが多いです。
もちろん数分で大きく動くこともあるので、そのような場合は大丈夫ですが、時間がないサラリーマンや学生にとっては数時間を取ること自体が大変です。
仕事が終わって帰ってきたら18時くらいで、そこから24時まで6時間。6時間でいつエントリーチャンスが来るかはわかりません。
22時にエントリーチャンスが来たら、決済するのは深夜になるかもしれません。
夜遅いと次の日に持ち越さないといけなくなるので、エントリーすること自体ができなくなることもあります。
ということは帰宅してからの2~3時間しかエントリーチャンスがないということになります。それは厳しいですよね。
なので時間がないサラリーマンや学生向けではないと思います。どちらかというと、短時間で勝負のスキャルピングか、数日保有のスイングトレードがおすすめです。
スワップポイントが貰えない
ポジションを持ち越すことがないのでスワップポイントをもらうことはできません。
逆に言えば払う必要もないので、スワップポイント自体を気にする必要がないとメリットにも捉えることはできます。
【FX】デイトレードに向いてる人
- 時間を確保できる人
- 1日で完結させたい人
- 待てる人
時間がある人
トレードスタイルはライフスタイルやその人の性格がかなり重要になります。
時間がない人がデイトレードをしても、エントリーチャンスも決済タイミングの時間もなければ本末転倒です。
時間がない生活の人は、その生活リズムに合ったトレードスタイルにしましょう。デイトレードは逆に時間が多く確保できる人には向いていると思います。
ポジションを長期保有をしたくない人
ポジションを次の日まで持ち越したり、リスクに晒す時間ができるだけ少ない方が良いと考えている人はデイトレードが向いているかもしれません。
スキャルピングでも良いと思いますが、勝率も高くなければいけませんし、難易度がかなり高いので、デイトレードがおすすめです。
エントリーチャンスまで待てる人
頻繁に取引するのでギャンブル感覚でトレードしてしまうことがあります。
ポジポジ病になったり、とにかくポジションを保有したくなったりしてしまうと、負けにつながってしまいます。
感情的にならずしっかりとエントリーチャンスまで待てる人はデイトレードが向いているのではないでしょうか。
【FX】デイトレードのやり方やコツ
- 時間足
- 時間帯と通貨ペア
- ナンピン
- エントリーポイント
時間足
監視する時間軸はどの時間足でも良いのですが、下位足ばかりを監視するのはおすすめしません。
4時間足以上の上位足で大きな流れを確認し、30分足以下で小さな流れとエントリータイミングを測ります。
そうすることでどこで反発しやすいかを認識でき、下手なところで売買することを避けることができます。デイトレードでも環境認識は大事です。
時間帯と通貨ペアと相関関係
デイトレードで取引する時間帯と通貨ペアはかなり重要です。通貨ペアごとで動きやすい時間帯というのが存在します。
クロス円やオセアニア系は朝から昼まで、ポンドやユーロは夕方から夜まで、ドルストレートや他通貨ペアは夜から深夜までなど。
その時間帯で優位性がある通貨ペアがあるので、動きだすところを狙うことができれば、ストレスも少なく、わかりやすいです。
また、通貨ペアで動いているので、多少相関関係が効く場合があります。
相関関係が効いている時はその通貨が強いということなので、その方向に伸びやすくなっています。
デイトレードならではのことなので、これらを上手く活かすことができれば、利益をあげやすくなる可能性はあります。
ナンピン(分割エントリー)
価格はピッタリサポレジラインで反応する訳ではないので、特にデイトレードではピンポイントで反発するラインを狙いにくいです。
スキャルピングの場合は下位足のサポレジラインでピッタリで反応することも多いです。
なので価格で取引するのではなく、価格帯で取引するとトレードが上手くなるでしょう。そこで有効活用できるのがナンピン(分割エントリー)です。
エントリーする価格帯で、張るロット数を何分割かでエントリーしていきます。そうすることで平均価格をちょうせつすることができ、1発で狙わなくて済みます。
エントリーポイント
トレードは高い所で売って、安いところで買えば利益が出ます。
デイトレード1日で完結するトレードスタイルなので、1日の高いところはその日の高値で、安い所はその日の安値です。
つまりその日の高安で売買することができれば、値幅を大きく取ることができますよね。
ではどのようにその日の高安を予測するのでしょうか。よければコミュニティに参加してみて下さい(下記にLINE友達追加あります)。
【FX】デイトレードの手法
押し目買い、戻り売りの手法
上位足でトレンドを確認し、下位足で上位足の逆トレンドで逆張りします。上位足では順張り、下位足では逆張りのトレンドフォローです。
下位足だけで見ると、ダウ理論的に下降トレンドに変わったかなというところでエントリーします。
トレンドが変わったと思うところ、つまり明確なトレンド転換のシグナルやブレイクがあると、それを見て追随して売買してくる人がいます。
上位足を見ていれば、それがトレンド転換ではないことがわかっているので、その辺りで逆張りするポイントを狙っていきます。
そうすれば損切は短く、押し目戻り目の初動を狙うことができ、リスクリワードの良いトレードをすることができますよ。
インジケーターやツールを使うと次のようになります。
移動平均線やツールを使った手法
- 移動平均線
- フィボナッチリトレースメント
- チャネルライン
これらのインジケーターやツールを使ったトレード手法です。
上位足でトレンドが発生したらフィボナッチを当て38.2%~61.8%の戻りを確認します。下位足では下降トレンドの部分ですね。
MAを使ってグランビルの法則の売買タイミングであれば尚良く、トレンドラインタッチだと3つの根拠が重なります。
あとは先ほど記載した通り下位足でブレイクしたら逆張りします。単純ですよね。
チャートパターンやローソク足のプライスアクション、エリオット波動理論を知っていれば、より優位性の高いトレードをすることが可能となりますよ。
デイトレードで絶対に見た方が良い時間軸
日足
1日で完結するトレードスタイルなので、日足が陽線になるか、陰線になるかがわかれば値幅をとれます。
陽線になれば、ロングすればいいですし、陰線になるならショートすればOK。
これは4本値を基準としている私のトレード手法の考え方と似ています。
これがわかればどの時間軸でもトレードできますよ。
FXスクール
まとめ
- デイトレードはバランスが良い
- 反省、改善しやすい
- 複利効果を活かせる
- 時間がない人には厳しい
皆さんがデイトレードで、上手く資金を増やせていけることを願っています。
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