- FXのピラミッティングって何?
- ピラミッティングのメリットやデメリットは?
- ピラミッティングの種類は?
- ピラミッティングを使ったトレード手法を知りたい
このような疑問が解決できる記事となっています。FXのピラミッティングの意味や種類、方法を初心者にもわかりやすく解説します。
FX】ピラミッティングとは?分かりやすく解説
FXにおけるピラミッティングとは何なのか、ナンピンとはどのような違いがあるのか、分かりやすく解説していきます。
意味
ピラミッティングとは資金管理の1つで、分割してポジションを保有していく戦略のことです。
具体的には、エントリーして含み益が出て、確信を持ったらポジションを追加するというやり方です。
例えば、ロングでエントリーしたとして、含み益が出たらロングでポジションを追加、さらに含み益が出たらまた追加という感じで、思った方向に伸びたらポジションを追加していくという方法です。
ショートの場合はその逆です。
ピラミッティングはジョージ・ソロスやジェシー・リバモア、cisさんなど有名投資家も使っているトレード方法です。
使い方によっては資金を増やしやすく、大きな利益を得ることも可能です。
分割エントリーとの違い
ピラミッティングは分割エントリーです。
どのように分割するかは後半で説明します。
ナンピン(難平)との違い
ナンピンも分割エントリーです。ナンピンとピラミッティングは何が違うのかと言うと、ナンピンは含み損が出たらポジションを追加します。
ピラミッティングは含み益が出たらポジションを追加でしたよね。
思った方向と逆に動いてポジションを追加するのがナンピン、思った方向に動いてポジションを追加するのがピラミッティングです。
FX】ピラミッティングでトレードするメリット
ピラミッティングで取引するメリットを紹介します。
打診でポジションを持てる
トレンドが伸びるかはっきりとは誰も知ることはできないので、その前兆が見られたらまず打診でポジションを保有します。
自分の思惑通りに価格が動いてきたらポジションを追加し、ピラミッティングをしていきます。
思惑と違った場合は、損切をして小さい損失で済むことができます。
このように最初は打診でポジションを保有できるところがピラミッティングのメリットなのではないでしょうか。
ジョージ・ソロスは最初は小さく打診でポジションをとり、自分の判断が正しいかどうかを見極め、確信に変わったらポジションを追加して、大きな利益を獲得するという方法みたいです。
増し玉は自分の好きなように追加できる
有利な値動きをしたら増し玉していきますが、そこまで状況が良くない場合は追加する必要はなく、最初のポジションだけで終わらせたり、2回目のポジション追加で終わらせることもできます。
相場の状況によってポジションを追加するかどうかを決めることができます。
そうすることで、MAXのポジションを持たないので、余計な損失を出す機会が減ります。
FX】ピラミッティングでトレードするデメリット
次はピラミッティングで取引するデメリットについて紹介します。
平均取得価格が上がる(下がる)
ピラミッティングは買いの場合平均取得価格を上げてしまい、売りの場合は下げてしまいます。
ナンピンの場合は逆で平均取得価格を調整することができるので、買い上がり、売り下がりが可能となっています。
そもそも考え方が違うので、これをデメリットというのかはちょっと微妙なのですが、一応挙げておきました。
自信がないと無理
ピラミッティングは自分のトレード、相場観に自信がないとできません。
自信がないと、ポジションを追加することができませんし、追加したとしても怖くて保有することが難しいです。
しっかりとしたトレードの軸、綿密に練られたトレード戦略が必要になります。
なので初心者や軸が定まっていない人はあまり手を出さない方が良いと思います。
FX】ピラミッティングのやり方や方法
ピラミッティングにはいくつかやり方があります。どのような方法があるのか紹介していきます。
スケールダウン・ピラミッティング
スケールダウン・ピラミッティングは最初のポジションを大きめにとって、2回目以降少しずつポジションサイズを小さくしていく最もメジャーなピラミッティングの方法です。
半分ずつ減らしていくのが基本的な考え方。
どんどん小さなポジションを追加していくので、後半のリスクが小さくなります。
イコールポジション・ピラミッティング
イコールポジション・ピラミッティングは最初のポジションも追加するポジションも全て同じ大きさのポジションサイズとなっています。
分かりやすく、リスクも平等。
cisさんが使っている手法はイコールポジション・ピラミッティングらしいですね。
逆ピラミッティング
逆ピラミッティングはスケールダウン・ピラミッティングの逆で、最初に小さなポジションで打診し、確信に変わったらポジションサイズを大きくして追加していきます。
後半のポジションサイズが大きくなるので、リスクは大きくなります。
ジョージ・ソロスはこのやり方で投資しているらしいですよ。
リフレクティング・ピラミッティング
リフレクティング・ピラミッティングは最初は小さめのポジションで入っていき、徐々にサイズを大きくしていき、後半に徐々にサイズを小さくしていく方法です。
さらに他のピラミッティングと違うのは、追加しながらあらかじめ入っていた含み益のポジションを決済していくというものです。
追加しながら決済もしていくと。
1つ1つの利益は小さく、でも確実に取っていくスタイルですね。
FX】ピラミッティングの注意点
ピラミッティングをする際の注意点や気を付けるべきことをいくつか紹介します。
ロット数の管理
たくさんポジションを保有しますが、もちろん資金管理内での取引量です。
1回のトレードの最大損失額を決めていると思いますが、それが1ロットなのであれば、それを何分割かして、それをピラミッティングで分割エントリーしていくという感じです。
分割エントリーしているからといって、過度なロットでトレードして良いという訳ではないので、しっかりといつも通り資金管理をして下さい。
戻ってきたらすぐに撤退
不利な方向に戻って来たり、想定と違う場合は、建値で決済するか、即損切しましょう。
放置しておくと、どんどん含み損が大きくなってしまい、損切できなくなるので、早めの決断が必要になります。
ナンピンと違うところは、ナンピンは無限にポジションを追加することができますが、ピラミッティングは不利な状況からポジションを追加することはないので、そういった面では資金を溶かすスピードを上げるということはありません。
ピラミッティングをする際はどうなったら撤退するのかあらかじめ決めておきましょう。
FX】ピラミッティングを取り入れた具体的なトレード手法
ピラミッティングを取り入れたトレード手法の具体例を紹介します。
ポジションの追加の方法と損切と利確
下降トレンドが発生するだろうという見立てで、最初のポジションを保有したとします(ショート)。
直近の高値を超えたら損切です。想定通りに下げてくれたので、戻ってきた戻り目でポジションを追加します。自信がないと追加するのは怖いですね。
さらに下げたので、戻り目で追加。ただ、2回目のエントリーポイントまで戻ってきているので、建値がこの位置であれば一度決済するのもアリだと思います。
あるいはここまで戻ってきても自分の相場観に自信があるのであれば、決済せずにポジションを追加して見守ります。
それで目標となる利確ポイントで全て決済という感じです。
利確は抵抗帯で一括でしても良いですし、リフレクティング・ピラミッティングのように、徐々に決済するのも良いと思います。
損切は建値で決済するか、不利な値動きを見せたら決済するか、自分のルールを決めてからピラミッティングするようにして下さい。
あとは何を基準に戻り目とするのか、どこまで値幅が伸びていきそうか、どのようにトレールしていくのか、こういった細かいこともあらかじめ想定してからトレードするようにしましょう。
FXでピラミッティングはするべきなのか
FXにおいてピラミッティングはするべきなのか、1回のエントリーでトレードするべきなのか、話していきたいと思います。
ピラミッティングしなくてもFXで勝つ人はいる
ピラミッティングをして勝つ人もいますが、ピラミッティングをしなくても勝つ人もいます。
勝てるならどちらでも良いと思います。自分の得意な方法を見つけることが大事です。
自分の手法や性格に合った方法
ピラミッティングはしてもしなくてもどっちでも良いです。
自分のトレード手法がピラミッティングした方が勝ちやすいならピラミッティングをすれば良いと思いますしし、ピラミッティングしたら損切しにくくなってしまう性格なのであればしない方が良いと思います。
あなたの性格やトレード手法に合ったやり方でトレードしていくことが重要だと考えています。
なのでピラミッティングをした方が良いのかどうかという議論は正直どっちでも良いです。
まとめ
- ピラミッティングは有利な方向に価格が動いたらポジションを追加していく方法
- 自信がなければできない
- 無限ナンピンみたいな破産を早めることはない
皆さんがピラミッティングをして、上手く資金を増やせていけることを願っています。
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