- FXの資金管理とは?
- 損失を抑える資金管理と利益を出すための資金管理があるの?
- 資金管理のルールを守る方法は?
このような疑問が解決できる記事となっています。FXの資金管理の方法やルールの決め方について、初心者にもわかりやすく解説します。
FXにおける資金管理とは?分かりやすく解説
FXでは資金管理が重要とよく言われています。なぜ重要なのか、資金管理とはそもそもどういうものなのか分かりやすく解説していきます。
意味
資金管理とは資金を失わないようにリスクマネジメントすることです。
資金がなくなってしまえば、相場から退場せざるをえなくなり、トレードをすることもできなくなります。
口座を溶かさないために資金管理をしながらトレードしていかなければいけません。
トレードで重要なものは3つのMと言われています。
- マインド(Mind)
- マネジメント(Management)
- メソッド(Method)
資金管理はそのうちの1つマネジメントです。ちなみにメソッドが手法でマインドがメンタル。
資金管理が無茶苦茶なら他の2つができていたとしても勝ち続けることは難しいでしょう。それくらい資金管理は重要なものなので、必ず押さえておきましょう。
資金管理だけで勝てる?負けない?
資金管理さえすれば勝てるという人もいたりしますが、資金管理だけわかっていたとしても、その他がテキトーであれば、勝つことは難しいと思います。
3つのMをバランスよく使いこなせるようになることで、トレードで勝ち続けることができます。
優れた手法だとしても資金管理ができていないと大きく損失を抱え、メンタルに大きな影響を与えます。
資金管理ができていても手法がテキトーであれば、どこでエントリーして決済すれば良いのかわからないので、プロスペクト理論通りの行動をとりがちになってしまいます。
どれかだけが重要という訳ではなく、全てが重要です。
資金管理は内容としては難しくないので、覚えたことをそのままトレードに活かしてみて下さい。
【FX】資金管理は何が目的?しないとどうなる?
資金管理は資金を失うことを避けるためにすると言いましたが、他にも色々理由があるので紹介していきます。
資金管理は破産を防ぐ
まずは最初に説明した通り、資金管理は破産することを防ぐために行います。
トレードはいかにうまく損するということが大事で、資金管理は「守り」のスキルなので、資金管理をすることで損失を上手く抑えます。
具体的にどのように資金を守っていくのかを説明します。
損切ができるように
資金管理をしないと、大きなロット数で取引したりしてしまって、仮に含み損を抱えてしまった時は、許容できない損失額に損切することを躊躇してしまうことがあります。
損切に躊躇するようなロットでトレードしないようにするための資金管理でもあります。
損切ができないと、含み損が増え続けて口座を飛ばすということは誰でも知っているはずです。
許容範囲内のロット数で取引することで、損切することができるようになり、口座を飛ばさずに済みます。
メンタルを冷静に保つため
資金管理はメンタル管理の一部でもあります。
先ほども言った通り許容範囲のロット数で取引することで、損切ができるようになります。
許容の範囲内の損失額だからこそメンタルに影響が少なく、次のトレードに備えることができます。
許容範囲を超えた損失額を出してしまうと、メンタルが崩壊してしまい、なんとかして取り返そうという気持ちになり、許容範囲を超えたロットで取引したり、ポジポジ病を発症してしまったりします。
まとめると、
- 資金管理→メンタルに影響の少ない損失額→次のトレード
- 資金管理しない→損失額が大きい→メンタルに悪影響→無茶苦茶なトレードをする
利益を増やすための資金管理
資金管理は資金を失わないようにするためのものですが、利益を増やすための資金管理もあります。
いくつか種類がありますので、後半で説明していきます。
【FX】損失を抑えるための資金管理のルールと方法
資金管理のやり方についていくつか紹介します。
資金管理のルールを決める
トレード手法にもルールがあるように、資金管理にもルールが必要になります。
どのようにルールを作ればよいのか説明していきます。
1回のトレードの最大損失額
まずは1回のトレードで出せる最大損失額を決めます。
何を基準にしたら良いのか分からないと思いますので、よく言われている損失額を紹介します。
有名なのが2%です。
資金の2%が1回のトレードの最大損失額にします。それ以上負けることは許されません。それが資金管理です。
10万が口座資金であれば、10万円の2%なので、2,000円までですね。
2%はよく使われてる数字ですが、3%でも5%でもOKです。
割合が大きければ大きいほど精神的負担が大きくなると思いますので、自分が耐えやすい数字で資金管理して下さい。
1日の最大損失額
1日の最大損失額を決めましょう。
これも5%とか10%とか割合で決めるようにして下さい。もし最大損失額を超えた場合は、その日またはその月はトレードを控え、冷静になるまで画面から離れましょう。
自動ロット計算インジケーター「Lots_Manager」
エントリーする前にどこで損切するかを決めると思いますが、エントリー位置から損切ラインまでの値幅を測ります。
その値幅がわかれば、最大損失額以下になるようなロット数にして取引します。
損切額(金額や%)を設定するだけで、自動でロットを計算してくれます。
トレードスタイルによって
トレードスタイルによってとる値幅は違ってきます。スキャルピングなら数pips、デイトレードなら10~40pips、スイングならそれ以上です。
何が言いたいのかというと、取る値幅が違うということは、それだけ張るロット数も違うということです。
スキャルピングなら損切幅も小さいので、ある程度ロットを張ることができます。
スイングトレードなら損切幅も大きくなるので、ロットは抑えなければいけません。
値幅によってロット数をコントロールしましょう。
【FX】利益を出すための資金管理の方法
資金管理は守りだけでなく、攻めの資金管理もあります。どのような方法で利益を増やすのか紹介します。
固定ロット
ある程度資金が増えるまではずっと同じロット数で取引します。
同じ手法で取引していれば、ある程度損切幅は同じだと思うので、同じロット数で取引を続けます。
ただし、1回の最大損失額以下に収まるような固定ロット数にしましょう。
ナンピン
ナンピンはエントリーしてから逆行して含み損を抱えた時にポジションを追加して、平均取得価格を調整する資金管理です。
ナンピンをすることで平均価格を調整できるので、価格ではなく価格帯で反発を狙うことができます。
勝率も上げることができ、不利なポジションから決済するなど色々なトレード戦略を立てることができます。
ナンピンの詳細は「ナンピンの有効的な使い方と具体例」をどうぞ。
ピラミッティング
ピラミッティングとはナンピンの逆で、エントリーして含み益になった時にポジションを追加する資金管理です。
エントリーして思った方向に伸びて、目標の利確ポイントまで伸びると確信があれば、押し目や戻り目のポイントで買い増し、売り増しします。
最初に打診で小ロットで入って、確信に変わってから本玉でエントリーしたり、その逆のパターンなど色々やり方があります。
ポジションを追加してから逆行するとかなり含み損が増えていくので注意が必要です。自信がある時だけにしましょう。
ピラミッティングの詳細は「ピラミッティングの方法とメリットやデメリット」をどうぞ。
マーチンゲール
マーチンゲールとは1回目のトレードで負けた場合、次のトレードで倍のロット数で取引し、そのトレードだけで損失額を取り返すことができる資金管理です。
2回目のトレードで負ければ、次はさらに倍、また負ければさらに倍、どれだけ損切したとしても、次の1回のトレードで取り返すことが可能です。
ただし、資金に対して最初のロット数が大きければマーチンゲールできる回数も限られてしまい、大きな損失だけが残ってしまうこともあります。
最初のロット数、何回までマーチンゲールでトレードするか、これらはあらかじめ決めておきましょう。
これらの攻めの資金管理を上手く使えば、利益を増やしやすくなり、上手く使えなければ資金はものすごいスピードで減っていきます。
無限ナンピンなんてしたら1回のトレードで全て溶かしてしまいますよ。その点を注意して資金管理して下さい。
【FX】資金管理の注意点
資金管理で注意するべきこと、気を付けるべき点についていくつか紹介します。
損切は金額ではなく値幅で考える
損切は金額で決めないようにして、値幅で考えるようにしましょう。
最大損失額が2%だから、ここで損切という決め方ではなく、損切幅がこれくらいだからロット数をこれくらいにして、2%以内に収めるという決め方にして下さい。
ナンピンやピラミッティングでも最大損失額は同じ
ナンピンやピラミッティングをする場合も1回のトレードの最大損失額は同じで、計算して出たロット数を何分割かして、分割エントリーして下さい。
1つのポジションで考えてしまうと、すぐに破産するので注意。
資金が少ない人は大きいロット、資金が多い人は小さいロット
FXの魅力は低資金から大きく儲けることができることです。
少ない資金の場合、なくなったとしても少ない資金なので、ある程度資金が増えるまではリスクをとってトレードしても良いと思います。
逆に資金が多い人はリスクを取る必要がないので、資金に対しては小さいロットで取引することをおすすめします。
資金管理ができない人におすすめの方法
資金管理のルールを決めても守れなくて、大き過ぎるロットでトレードしたり、無限ナンピンしてしまう人は次の対策方法を行ってみて下さい。
レバレッジを下げる
レバレッジが高いと、資金に対して大きいロットを張ったり、無限ナンピンしてしまいがちになります。
それをしてしまうなら最大レバレッジを制限した方が良いです。
口座の設定で最大レバレッジはコントロール可能です。下げることができるので、100倍以下にしてみましょう。
そうすることで不必要なナンピンや大きいロット数での取引ができなくなります。
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まとめ
- 資金管理は資金を守るため、利益を増やすため
- 1回の最大損失額を決める
- 1日の最大損失額を決める
- ナンピン、ピラミッティング、マーチンゲールでトレード戦略を立てる
皆さんが資金管理をして、上手く資金を増やせていけることを願っています。
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