- FXの相場理論って何?
- チャートに法則なんてあるの?
- どれくらいの種類があるの?
- 理論や法則を勉強すれば勝てるの?
- どんな風に使えばいいの?
このような疑問が解決できる記事となっています。FXの相場理論の種類と使い方について分かりやすく説明します。
FXの相場理論とは?チャートに法則性なんかあるの?
FXの相場理論とはなんなのか、チャートに法則性なんてあるのか解説していきます。
相場理論は「チャートの法則性」
相場理論や法則とは簡単に言うと、チャートや値動きの法則性を説明したものです。テクニカル分析の1つですね。
チャートはランダムに動くとか言われたりもしますが、一定の法則で動いています。
だったら全ての値動きを読めるのではないかと思いますが、もちろんそんなことははありえません。
値動きの理論や一定の法則性は間違いなくあるのですが、それと全ての値動きが読めるというのは全く別の話です。
そこをとらえ間違えると大変なことになりますよ。そもそもトレードは予測を当てるゲームではありませんからね。
一定の法則を見つけ、その法則を上手く使って、とれる値幅をとっていくのがトレーダーです。
相場理論を勉強すればトレードで勝てるようになる?
結論から言うと、勉強したところで勝てるようにはなりません。
理論上のことを勉強したからといって、それを上手く使えるか使えないかは別の話です。
例えば、スポーツで理論上あるやり方をすればすごいパフォーマンスを出せるとして、そのやり方を試したとします。
もちろんそれを知っていると知らないとでは結果は変わってくるとは思いますが、完ぺきに使いこなすには練習も経験も必要になります。
つまり相場理論を知った所で勝てるようにはなりません。
あと、そもそも相場理論を知った所で、トレードには他にも必要な要素がいくつかあるので、○○だけ知って勝てるということもないです。
スポーツでも同じですよね。
ただ、もちろん知らないよりは知っておいた方が良いです。どんな風に相場理論を使えば良いか説明していきます。
FX】トレードで相場理論の使い方
相場理論をどんな使い方をすれば良いのか説明します。
環境認識
基本はチャートを分析するために相場理論を使います。
- トレンドの方向性
- トレンドの転換
- 今の価格がトレンドのどの位置か
- 高値圏、安値圏か
- レンジかトレンドか
使い方は相場理論によっていろいろあります。
後半でどのような理論があって、どのように使えば良いのかを説明していきます。
エントリーや決済の目安
エントリーや利食い、損切の目安に使うこともできます。
では各理論ごとに詳しく見ていきましょう。
FX】相場理論や法則の種類一覧「7選」
どんな相場理論があるのか、どのような使い方をするのか紹介していきます。
相場理論1.「ダウ理論」
- 6つの相場の法則がある
- FXで使えるのはそのうちの4つ
- トレンドの方向、転換点が明確
- 平均はすべての事象を織り込む
- トレンドには3種類ある
- 主要トレンドは3段階からなる
- トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
ダウ理論は最も有名な相場理論かもしれません。6つある法則の4つがFXでも使え、その中でもトレンドの継続、転換シグナルは明確で見ている人も多いです。
トレンドは高値(安値)を更新して、安値(高値)を切り上げ(切り下げ)て上昇(下降)していきます。
この時押し安値(戻り高値)を形成するのですが、押し安値を切り下げて(戻り高値を切り上げて)高値を切り下げ(安値を切り上げ)たらトレンド転換の明確なシグナルとなります。
この明確なシグナルが発生するまではトレンドは継続するというのがダウ理論の考え方です。
環境認識でも売買にも使えます。
相場理論2.「エリオット波動理論」
- 相場は波動で形成されている
- 相場はフラクタル構造である
エリオット波動理論もダウ理論同様とても有名な相場理論です。
チャートには波動や波形があると考え、5波動で進んで(推進波)、3波動で調整(修正波)の8波動で構成されているという考え方です。
フラクタル構造でできているという考え方で、大きな波動の中に小さい同じ波動がいくつもあると考えています。
フラクタル構造については後程。
インパルスやダイアゴナル、ジグザグ、フラットなど色々な専門用語があって覚えにくいです。
エリオット波動理論は環境認識で使うことが多いです。
相場理論3.「グランビルの法則」
- 移動平均線の習性
- 8つの売買ポイント
ローソク足は移動平均線から離れると戻ってくる習性があります。これを移動平均乖離率と言います。
このMAがくっついたり離れたりする動きから8つの売買ポイントがありますよ、というのがグランビルの法則です。
MAから乖離し過ぎたら戻ってくるので逆張り、MAまで戻ってきたらどちらかに離れていくので順張りみたいな感じです。
グランビルの法則は環境認識でもエントリー、決済でも使えます。
相場理論4.「サイクル理論」
- 相場の周期(サイクル)をある程度予測できる
- トレンドを認識しやすい
相場にはサイクルがあって、各時間軸別でローソク足の本数で周期を確認します。
大小 | サイクルの種類 | 基本周期 |
---|---|---|
大 | 長期サイクル | 30週~ |
↑ | ブライマリーサイクル | 18~30週 |
↑ | メジャーサイクル | 35~45日 |
↑ | トレーディングサイクル | 10~18日 |
↑ | 4H(アルファ)サイクル | 5~8日 |
小 | ベータサイクル | 1日 |
大きなサイクルと小さなサイクルを意識すれば、トレンドの方向性も認識しやすくなります。
また、フラクタル構造の話になりますね。そろそろ説明します。
相場理論5.「フラクタル構造」
- 一部分を拡大してみても、全体と同じような構造
- どの時間軸でも同じことができる
- マルチタイムフレーム分析とセット
フラクタル構造を相場で説明すると、チャートの一部を拡大して見ても、そのチャート全体と同じような構造をしていることを言います。
上位足の時間足で起こっていることは下位足の時間足でも起こっているということです。
つまりどの時間軸でも同じ分析方法、トレード方法が可能だということ。これがわかれば一貫した相場の見方をすることができるようになると思います。
ちなみに私の使っているトレード手法FORはローソク足のフラクタル構造を活かしたものです。
フラクタル構造は環境認識でもトレードでも使えます。
相場理論6.「値幅観測論」
- 過去の値幅から未来の値幅を予測できる
- 一目均衡表の三大理論の1つ
値幅観測論は一目均衡表の三大理論の1つです。N計算、E計算などが有名ですよね。過去の値幅から未来を予測します。
FXのトレードにおいて未来を予測するツールはあまりないので、値幅計算は私も重宝しています。
値幅観測論以外にも値幅計算は色々あります。フィボナッチ、限界運動量など、私のトレード手法にも取り入れています。
ちなみに私が運営しているコミュニティでは特殊な値幅計算があって、移動平均線を使った値幅観測です。
値幅観測論は環境認識でもトレードでも使えますね。
相場理論7.「ランダムウォーク理論」
- 相場はランダムだから予測は無理
- チャートはランダムなのに勝てる人がいる?
相場はランダムに動くので利益を上げ続けることは困難で、テクニカル分析もファンダメンタルズ分析もあまり意味はないという、チャートはランダムに動くという法則を謳った理論です。
これを裏付けする理論が効率的市場仮説というものもあります。
チャートはランダムなのに利益を上げ続けている人もいるのはどうしうことなのでしょうか。
それを考えて見て欲しいです。私はよくコミュニティやスクールで「値動きを予測することにフォーカスするのはやめましょう」と言います。
トレーダーは値幅を取るのがお仕事です。予想屋ではないんです。この違いが分かれば少し楽になるかもしれませんね。
FX】相場理論やチャートの法則は他にもあります
今回紹介した相場理論以外にもチャートの法則性はたくさんあります。
私が知らないこともたくさんあるでしょう。それを見つけた時すごく楽しいですね。
最近では、トレンドライン、チャネルライン、フィボナッチ、4本値、値幅の平均での法則性を見つけました。
このように自分だけが知っているチャートの法則性を見つけることで、トレードがしやすくなるのではないかと思います。
まとめ
- 場理論はチャートの法則性を説明したもの
- ダウ理論、エリオット波動理論以外にも理論はたくさんある
皆さんが相場理論を使って資金が増えることを願っています。
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