- ピンバーってどんなプライスアクション?
- ピンバーの定義は?
- ピンバーの手法や使い方を知りたい
- ピンバーでトレードするなら、どこでエントリーして損切すれば良い?
このような疑問が解決できる記事となっています。
プライスアクションの1つ「ピンバー」の使い方やトレード手法、定義や意味、心理についてFX初心者にもわかりやすく解説していきます。
FX】プライスアクション「ピンバー」とは?
ピンバー(Pinbar)はプライスアクションの1つで、メジャーでわかりやすいため、多くのトレーダーが注目しています。
どうなったらピンバーと判断して、どのような意味や心理があるのか説明していきます。
ピンバーの定義
ピンバーの定義はハッキリとは決まっていませんが、実体が小さく長いヒゲが特徴となっています。
実体とヒゲのバランスを見てピンバーかどうかを判断します。ヒゲの長さが実体の3倍以上あると良いとされています。
実体が小さ過ぎても、大き過ぎても良い形ではありません。さらに言うと、実体が短いヒゲ先と近い位置にあればあるほど良いとされています。
天井圏や高値圏で見られるピンバーは陰線で、底値圏や安値圏で見られるピンバーは陽線です。
ヒゲが長かったり、実体が適度な大きさだと、多くの投資家が注目して圧力が強いと判断し、反転パターンとなることもあります。
ではピンバーにはどのような心理や意味があるのか説明していきます。
ピンバーはどこで出現しやすいか
ピンバーは天井圏や底値圏で出現しやすく、トレンドの転換点になりやすいプライスアクションです。
- 上ヒゲの長いピンバー:高値圏、天井圏、レジスタンスライン
- 下ヒゲの長いピンバー:安値圏、底値圏、サポートライン
出現する場所によってもピンバーの優位性が変わってくるので、出現ポイントは結構重要ですよ。
ピンバーの心理や意味
陰線のピンバーの場合は、強く上昇していったけど、ある地点から一気に売られて下落していき、始値付近まで戻されるとピンバーが出来上がります。
陽線のピンバーはその逆で、強く下落していったけど、ある地点から一気に買われて上昇していき、始値付近まで戻されます。
なぜピンバーが作られるのかというと、厚い抵抗帯にぶつかって、多くの人がそこで売買したので一気に戻されたからです。
多くのトレーダーがその価格帯が抵抗帯だと認識していたという心理が読み取れますね。だからそこが反転ポイントとなることが多くなります。
2本のローソク足でピンバーになる?【複合ピンバー】
ピンバーはローソク足1本で判断できるプライスアクションですが、2本のローソク足を組み合わせてできる「隠れピンバー」も存在します。
強い上昇で丸坊主の大陽線でローソク足が完成します。
次のローソク足では始値から新値をつけることなく下落していき、前回のローソク足の安値を割り、終値は前回のローソク足の始値より安い所で完成すると、ピンバーが完成です。
もちろん逆パターンもあります。実はこのパターンはプライスアクションの弱気リバーサルやアウトサイド(包み足)でもあります(逆は強気リバーサル)。
このように1本のローソク足で判断するプライスアクションも、2本のローソク足で作られることもあります。
包み足、リバーサルはかなり強い反転シグナルとなりますので、見逃さないようにしましょう。詳細は「包み足の基本と使い方」にまとめました。
ピンバーが出たら自動で表示や通知するインジケーター「Candle_Seeker」
ピンバーとスパイクハイ、スパイクローとの違い
スパイクハイ、スパイクローというプライスアクションがありまして、結構ピンバーと似ています。
少しだけ条件というか、違いがありますので説明します。
ピンバーはローソク足1本で判断できるプライスアクションですが、スパイクは複数のローソク足で判断するプライスアクションです。
具体的にどのように判断するかというと、スパイクハイはピンバーの高値が前後数本のローソク足の高値よりも高い状態のことを言います。
スパイクローはピンバーの安値が前後数本のローソク足の安値よりも低い状態のことを言います。
ピンバーにさらに条件をつけたものがスパイクです。より優位性が高く、反転の期待ができるプライスアクションとなっています。
- スパイクは複数本のローソク足で判断
- ローソク足の高値(安値)が前後数本のローソク足の高値(安値)よりも高い(低い)状態のこと
【FX】プライスアクション「ピンバー」でトレードする時の使い方
どのようにピンバーを使えば良いか、どのような使い方があるのか説明していきます。
必ずピンバーが完成(終値)するのを待つ
まずピンバーでトレードする絶対条件は、ピンバーのローソク足の終値ができるまで待つことです。
ピンバーの形になりそうだと思って、ローソク足が完成する前にエントリーして、ローソク足の完成前に大きく動いた結果、全然違う形になるなんてことは良くあります。
しっかりとローソク足が完成するのを待って、完成してピンバーが確定したら、取引の準備をし始めると良いです。
焦らなくても相場は逃げないので、ゆっくり待ちましょう。
ピンバーが使える時間足
ピンバーが使える時間軸は何分足でもOKです。特に決まりはありません。
ただ、上位足のピンバーの方が優位性が高いというのもありますし、下位足のピンバーだとダマしが多くなるということもあります。
スキャルピングでも使うことはできますが、個人的にはデイトレードやスイングトレードの方が優位性が高いのではないかと思います。
上位足のピンバーが必ず反転ポイントとなるかと言われればそうでもありませんし、下位足のピンバーが全く信頼できないかと言えばそうでもありません。
その相場の流れや状況にもよりますし、プライスアクションや他のテクニカルは結局、そうなる可能性が高いけど100%ではないと言うのが事実です。
それを踏まえた上でピンバーを有効活用していきましょう。
ピンバーのエントリー位置
ピンバーが出現したらどこでエントリーしたら良いか、決まりはありませんがここでエントリーすれば良いのではないかと思うところを紹介します。
このチャート画像では、下降トレンドの底値圏でピンバーが出現しました。ピンバーのローソク足の高値をブレイクがエントリーのサインとなります。
ダウ理論で言う、押し安値切り上げになりますし、ここが最短のエントリーポイントになります。
ただ、ブレイクするかどうかは終値を待つのがセオリーですが、それを待っていては伸びてしまう可能性が高いので、ここでは高値をブレイクでロングにします。
天井圏ではこの逆です。ピンバーのローソク足の安値をブレイクしたらショートです。
ピンバーを使った手法は基本逆張りになるので、損切がかなり重要になってきます。
ピンバーの損切位置
ピンバー出現でトレードする場合の損切ポイントはどこにしたら良いのか、これはかなりわかりやすいです。
天井圏のピンバーなら、そのピンバーのローソク足の高値より少し上にします。底値圏のピンバーなら、ピンバーのローソク足の安値より少し下にストップロスを入れます。
かなりわかりやすいですよね。ピンバーの長いヒゲ先を超えたら切るだけです。
あまりにもヒゲが長い場合は、ヒゲの途中で切るのも良し、ヒゲの何%か決めて切るのも良いと思います。利確位置はその時の相場にもよりますので、ここでは省略しますね。
ピンバーのダマしを回避するには
ピンバーが出たので逆張りしたら、更新して損切になった。損切になったと思ったら、思っていた方向へ伸びていったなんてことは良くあります。
いわゆるダマしというやつですね。
ダマしを回避するには、上位足でのローソク足の終値を確認してから損切するとか、ちゃんと抵抗帯の反発ポイントであるかどうか、などが挙げられます。
必ず回避できる訳もないので、ダマしを回避することを諦めて受け入れることも大事なような気がします。
【FX】ピンバーを使ったトレード手法
押し目買い戻り売りとピンバーの手法
押し目買い戻り売りのタイミングでピンバーが出たらトレードする手法です。
押し目買い戻り売りがどこになりそうかを認識できるのが前提ですが。
押し目買い戻り売りのタイミングは、フィボナッチリトレースメントの38.2%~61.8%の戻りを見たり、エリオット波動理論の波をカウントするのも良いと思いますよ。
サポレジとピンバーの手法
サポレジラインは意識されやすいポイントとなるので、その付近でピンバーが出現したらトレードする手法です。
サポレジではなくても、意識されやすいポイントや節目などでピンバーが出たらトレードするのはアリだと思いますよ。
グランビルの法則とピンバーの手法
グランビルの法則とピンバーを組み合わせた手法です。
グランビルの法則の押し目買い戻り売りのタイミングでピンバー出現後、MA反発かブレイクでエントリーです。
最初の押し目買い戻り売りの手法と組み合わせても良いと思います。
フォールスブレイクアウトとピンバーの手法
フォールスブレイクアウトとピンバーを組み合わせた手法です。
フォールスブレイクアウトは高安を更新したと思ったら、そこを天井(底)として逆方向に強く伸びるプライスアクションですが、その高安更新の部分がピンバーの場合エントリーします。
チャートパターンとピンバーの手法
チャートパターンとピンバーを組み合わせた手法です。このチャート画像はダブルトップのパターン。ダブルトップの高値付近でピンバーが発生したらショートします。
ダブルトップ以外にもチャートパターンはいくつもあるので、どんな種類があるかはこちらの記事にまとめましたので良ければ読んでみて下さい。
このように他の指標と組み合わせることでピンバーの優位性を高めることができます。
あなたのトレードにピンバーを組み合わせてみてはいかがでしょうか。
ピンバー以外のプライスアクションの種類
- ピンバー
- アウトサイドバー(包み足)
- インサイドバー(はらみ足)
- エンゴルフィンバー
- フェイクセットアップ
- スパイクハイ・ロー
- リバーサル
- フォールスブレイクアウト
まとめ
- ピンバーはわかりやすいプライスアクション
- 天井圏、底値圏で出現しやすい
- 終値を待つのがポイント
- 2本のローソク足でもピンバーを確認できる
皆さんがピンバーを使って、上手く資金を増やせていけることを願っています。
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