ディナポリの【シングルペネトレーション】勝率の上げ方を解説

  • FXでディナポリのシングルペネトレーションを使った手法とは?
  • シングルペネトレーションはどんなトレード手法?
  • シングルペネトレーションの勝率やリスクリワードを良くするには?

このような疑問が解決できる記事となっています。FXにおけるディナポリのシングルペネトレーションのトレード手法の詳細を、初心者にもわかりやすく解説していきます。

最後にシングルペネトレーションを動画で解説してますので、良かったら。

 

【10万円相当】超高性能インジケーター(EA)を全員にプレゼント

「Fund Manager」の機能

  • 一括、分割決済
  • トレード履歴
  • トレール7種類
  • スクリーンショット
  • ロット計算
  • 強制資金管理

ダウンロードはこちらから yani.jp/fund-manager/

 

ディナポリの手法【シングルペネトレーション】とは?わかりやすく解説

ディナポリのシングルペネトレーションとは何なのかをまずは説明していきます。

 

ディナポリって?

ディナポリという手法はトレードの世界では有名で、Joe DiNapoli(ジョー・ディナポリ)というアメリカの個人投資家が考案したトレード手法です。

ディナポリさんはこの手法は勝率が高く、「天の恵み」と言っていたらしいです。

ちょっとややこやしいのですが、シングルペネトレーションがどのようなものなのかをまずは説明していきます。

 

 

ディナポリの基本的な戦略

まずディナポリの分析方法は2つに分けることができます。

  • 遅行指標:現在の値動きを分析するテクニカル指標
  • 先行指標:先の値動きを予測するテクニカル指標
遅行指標
  • DMA、MACD、ストキャスティクス
先行指標
  • フィボナッチ・リトレースメント
  • フィボナッチ・エクスパンション

簡単に説明すると、遅行指標で現在のトレンドを認識して、先行指標のフィボナッチで押し目買い、戻り売り、利確と損切を測ります。

よく分からない言葉が続くと思いますが、要するにトレンドを認識する遅行指標と、少し先の未来を予測する先行指標のフィボナッチを使うということだけ理解できれば大丈夫です。

 

先行指標はフィボナッチやサポレジライン、トレンドライン(チャネルライン)くらいしかありません。ほとんどのインジケーターは遅行指標になります。

インジケーターでトレンドを把握して、フィボナッチなどの先行指標で押し目や戻り目を予測して、エントリー、利確、決済のタイミングを測ります。

 

 

ディナポリレベル(Dinapoli levels=D-levels)

ディナポリレベルはフィボナッチによる分析方法のことです。

フィボナッチを使って押し目や戻り目をより見つけやすくしたものです。
  • FRナンバー(フォーカスナンバー、リアクションナンバー)
  • フィブノード、リネッジマーキング
  • コンフルエンス
  • アグリーメント

 

 

パワーパターン(方向性指標)

パワーパターンとは、勝率の高いチャートパターンによる手法のことです。

色々ありますが、有名なのがシングルペネトレーションとダブルレポです。

  • シングル・ペネトレーション
  • ダブルレポ
  • RRT(線路)
  • パターンフェイラー
    • ダブルレポ・フェイラー
    • ヘッドアンドショルダーズ・フェイラー
    • トライアングルブレイクアウト・フェイラー

そして今回はシングルペネトレーションについて紹介していきます。

 

 

ディナポリの【シングルペネトレーション】で使うインジケーターやプライスアクション

シングルペネトレーションで使うインジケーターやツール、プライスアクションについてわかりやすく解説していきます。

 

DMA(ずらした移動平均線)

DMAはDisplaced Moving averageというもので、移動平均線を過去とか未来にずらして表示させることができます。

一目均衡表の先行スパンや遅行スパンのようなものと思っていただければ大丈夫です。

 

ディナポリのシングルペネトレーションではDMAを3本使い(DMA3×3のみを基本的には使う)、SMA(単純移動平均線)を未来に先行させます。

  • 短期線:3×3(期間:3、表示移動:3)
  • 中期線:7×5(期間:7、表示移動:5)
  • 長期線:25×5(期間:25、表示移動:5)

MT4で表示させるなら、まず普通の移動平均線を表示させ、パラメーターの表示移動を変更すればDMAを表示させることができます。

 

 

スラスト

スラストとは、今のローソク足の高値が1つ前のローソク足の終値を上回っていれば「スラストアップ」、今のローソク足の安値が1つ前のローソク足の終値を下回っていれば「スラストダウン」です。

強いトレンドの際に出現するプライスアクションです。

詳細は「プライスアクションの種類」で確認してみて下さい。

 

 

フィボナッチリトレースメント

フィボナッチリトレースメントを使います。

使うレベルは黄金比の38.2%、61.8%のみです。他の数字は余計なので消した方が良いです。

「フィボナッチリトレースメントの使い方」

 

 

ディナポリの手法【シングルペネトレーション】をチャートを使って説明

いよいよシングルペネトレーションのトレード方法を解説していきます。

 

まずスラストを探して、強いトレンドを見つける

スラストを見つけるところから始まります。具体的には次のようなスラストを探して下さい。

  • 最低8本以上のスラスト(長ければ長いほど良い)
  • DMA3×3を割ることなく、ローソク足が上昇(下降)している

 

基本的に終値を割らなければ継続と見ても良く、仮にDMA3×3を終値で1~2本割れたとしても、戻しが小さいのであれば継続とみなすことも可能です。

スラストの定義通りでなくても良くて、一定期間以上続いている強いトレンドを確認するということが重要になります。

 

 

DMAを割ったらフィボナッチを引いてエントリー

スラストを見つけたら、DMA3×3をローソク足が割るのを待ちます。(上昇トレンドでの説明をします)

DMAを実体でブレイクしたら、スラストが始まった安値から高値までフィボナッチリトレースメントを引きます。

 

引き方は高値に0%安値に100%を当てます。下降トレンドの場合は高値に100%安値に0%を当てて引きます。

38.2%までローソク足が戻ってきたらエントリーします。

 

38.2%で反発しそうならタッチでエントリーしても良いですし、38.2%を下抜いていきそうなら一旦下抜いてから押し安値を確認して、38.2%まで戻ってきたところをロングでもOKです。

指値でエントリーしても良いですし、少し様子を見てからエントリーしたいなら成行注文でも良いと思います。

DMAを割っても38.2%まで戻さない場合は、見送りでスラストの継続かどうかを見極めて下さい。

 

 

利確ポイントはフィボナッチリトレースメントの61.8%

利確のポイントもフィボナッチリトレースメントを使います。

フィボナッチリトレースメントはスラストで上昇していった押し目の高安に引き、この場合は押し安値に0%、高値に100%を当てて引きます。

 

利食いするポイントは61.8%です。

シングルペネトレーションは大きな値幅を取りにいく手法ではありません。

利益を伸ばす方法は後半で紹介します。

 

 

損切は61.8%

損切ポイントもフィボナッチリトレースメントを使います。

いくら勝率が高い手法だからといって、38.2%でエントリーしても、そこが押し目とならずに下がっていくことも考えられます。

 

そのようなことも想定して損切を儲けておきましょう。

損切ラインは61.8%です。61.8%ピッタリというよりは少し下に設定しておきましょう。ローソク足の実体を抜けたらとか、何か明確な基準があった方が良いと思います。

 

 

ディナポリの手法【シングルペネトレーション】の勝率やリスクリワードを良くする方法

シングルペネトレーションを使って、より勝率を上げ、リスクリワードを良くするトレード方法をいくつか紹介します。

 

プライスアクションを見てエントリーする

38.2%でエントリーする際、プライスアクションやチャートパターンを見てエントリーすると、より押し目や戻り目を見極めることができ、勝率を上げることが可能です。

例えば、4時間足でシングルペネトレーションを使っているとして、38.2%まで戻ってきたのを確認し、下位足でプライスアクションやチャートパターンを確認します。

 

上昇するようなプライスアクションやチャートパターン(例えば逆三尊やダブルボトム、強気リバーサル、ピンバーなど)が見られればロングし、あまり良いプライスアクションがない場合は38.2%戻しでもエントリーは見送ります。

全てでエントリーせずに値動きによってエントリーするかどうかを判断するようにします。

 

 

サポレジ、抵抗帯となりそうな他の根拠を探す

エントリーの他の根拠として強そうな抵抗帯となりそうなものを探します。

38.2%付近にサポートやレジスタンスがあったり、キリ番、上位足の移動平均線、トレンドラインなどがあれば、反発する可能性が高いので確認することで勝率を上げることは可能です。

 

 

上位足での大きな流れを確認する

上位足での大きなトレンドの流れを認識することで、その方向にトレードすれば流れに乗ることもできますし、利益を伸ばしやすくなります。

見ている時間軸にもよりますが、必ず上位足の流れには気を付けておきましょう。

 

 

利益を伸ばす

シングルペネトレーションは戻しの高安の61.8%で利確するので、利幅は小さいです。

利益を伸ばすとするのであれば、直近の高値、安値(フィボナッチリトレースメントの100%)を利確ポイントとしたり、フィボナッチエクスパンションの138.2~161.8%を目安にしても良いと思います。

あとは上位足の抵抗帯とか、値幅計算とか色々目安はあると思います。

「値幅計算の種類と使い方」

 

 

分割利食い

もし利益を伸ばそうとして、戻ってきた場合かなり悔しい気持ちになってしまいます。

確保できた利益がなくなる訳ですからね。それを避けるために利食いを分割でしていきます。

例えば、半分を61.8%で決済して、残りは上記のポイントで決済するとか。3分の2を61.8%で利確するとか。やり方は色々あります。

 

 

こんな感じでシングルペネトレーションの勝率やリスクリワードを良くしてトレードすることは可能だと思います。

シングルペネトレーションはわかりやすい手法なので、個人的にも良いと思いますよ。

私が使っている手法と少し似てますし。ということを最近になって知りました。

 

 

FX】シングルペネトレーションの解説動画

 

 

 

まとめ

  • シングルペネトレーションはディナポリの有名な手法の1つ
  • DMA、スラスト、フィボナッチリトレースメントを使った手法
  • かなり分かりやすい手法

皆さんがシングルペネトレーションを使ったトレードで、上手く資金を増やせていけることを願っています。

comment