- FXのメリットって?
- デメリットはあるの?
このような疑問が解決できる記事となっています。FXで考えられるメリットとデメリットについて紹介していきます。
FXのメリットとは?
FXのメリット① レバレッジで、少ない資金でも取引できる
レバレッジをかけて為替取引ができるのはFXの大きなメリットです。
レバレッジというと、怖いイメージがある人が多いかもしれませんが、大きい資金が用意できない人にもチャンスを与えてくれるシステムで、使い方次第ではなくてはならない存在となっています。
もしレバレッジがなければ、大きい資金を用意できない人はFXの取引自体ができません。
例えば、米ドル(USD/JPY)が1ドル100円の時、1万通貨の取引をレバレッジ0倍でしようと思えば、証拠金が100万円必要になります。
しかし、国内FX口座の最大レバレッジ25倍だと、必要証拠金が約4万円、海外FX口座のレバレッジ500倍だと必要証拠金が約2000円となります。
100万円をすぐに用意して、それをさらに入金して投資をできる人はあまりいないと思います。
レバレッジがあれば必要証拠金が少なくて済むので、あまり大きな資金が用意できない人でも取引が可能となります。
FXは資金効率が良く、株の信用取引の最大レバレッジは3倍、仮想通貨も2~4倍とかが多いです。それだと参加すらできない人も出てきますよね。
トレードが上手い人はレバレッジを使って、どんどん資金を増やしていきます。
潤沢な資金がなくても成り上がることができるのがFXです。短期売買でFXで増やし、増やした資金を株や不動産に投資するという流れは良くある話です。
ただ、レバレッジに関してデメリットもありますので、後半でお話しします。
レバレッジの意味や使い方、最大レバレッジについては、こちらの記事にまとめましたので良ければ。
FXのメリット② 複利で増やせる
FXは複利を上手く使って資金を増やすことができます。
複利とは、元金で得た利子をさらに元金に組み入れることで、次に得られる利子は元金+組み入れた利子分となります。
簡単に言うと、雪だるま式で増やすことができるということです。
例えば、100万円あったとして1ロットで取引しているとします。200万円になったら2ロットで取引するようにしました。
すると1ロットで取引している時よりも資金の増え方が大きくなります。これが複利運用です。複利で資金を運用することができるのはFXの大きな強みでしょう。
FXのメリット③ 売りで取引できる
FXはレートが上がると思ったら買い、実際に上がったら売ってその差分の利益を得ます。
レートが下がると思ったら売り、実際に下がったら買い戻してその差分の利益を得ることができます。FXは買いだけでなく売りもすることができます。
なので金融危機や災害時、大きな事件発生時に景気が悪くなったり、大暴落している時でも利益を上げることは可能です。
実際、億万長者が最も生まれるのは金融危機など大暴落時だと言われています。
上昇トレンドだけでなく、下降トレンドもあるのはFXのメリットではないでしょうか。
FXのメリット④ 景気に影響されない
FXでは売りがいつでもできてしまうので、景気には全く影響されません。
株や投資信託の場合、景気が良いと上昇トレンドに乗って利益を出しやすいのですが、逆に不景気の時に利益を上げるのは難しいです。
FXの場合、通貨の取引なので常に上がったり、下がったりの繰り返しで、買いも売りも同じだけチャンスがあります。
株式市場が落ち込んでいる時はFXに来る投資家も少なくありません。そういった景気に振り回されないのもFXのメリットだと言えます。
FXのメリット⑤ 株式投資とは違い、銘柄が少ない
こちらはメリットと捉えるか、デメリットと捉えるかは人によって異なると思いますが、個人的にはメリットだと思います。
株はとんでもない数の銘柄が存在しますが、FXの通貨ペア数はせいぜい数十種類で、貴金属やCFDを合わせてもその数は知れてます。
これから投資を始める初心者は、どれを取引したら良いのだろう、どれにしたらいいのか分からない、と最初は戸惑ってしまいますよね。
為替だとメジャー通貨ペアは数種類ですし、流動性の高い通貨ペアは限られています。初心者には選べる種類が少ないのは大きなメリットだと思います。
どんな通貨ペアの種類があって、それぞれがどのような特徴かは「通貨ペアのおすすめの選び方」にまとめましたので良ければ読んでみて下さい。
FXのメリット⑥ 24時間いつでも取引できる
為替市場は土日休みですが、平日は24時間ほとんど動いています。(冬の期間は若干変動あります)
それに対し、株式市場は9時から15時までです。
そうなるとサラリーマンや学生は取引できませんよね。FXの場合仕事が終わった後、学校が終わった後、でも十分トレードすることができます。
さらに日本時間の夜の時間帯は、アメリカの市場がオープンする時間帯なので、動きが活発になり取引しやすくなるといったメリットもあります。
逆に朝から夕方くらいまでは、動きはそこまで大きくありません。サラリーマンにとっては都合が良いです。
どこの国にいても、どんな時間帯の仕事をしていても、関係なくいつでも取引ができるのがFXです。
FXのメリット⑦ 【金利差】スワップポイントで稼げる
FXは銀行の利息と同じように利息をもらうことができます。これをスワップポイントとか、スワップ金利などと言います。
国の金利差があれば、その差分だけ利息がもらえて利益することができます。
米ドル円(USD/JPY)の場合は、日本の金利は低めで、アメリカの方が金利が高いことが多いです(変動あり)。
その場合はドルを買えば、スワップ金利をもらうことができます。
買ったからといってすぐにスワップ金利をもらうことができず、翌日までポジションを持ち越さなければいけません。
日ごとにもらえるので、金利差がある限り、買いポジションを持っていれば毎日利息をもらうことができます。
スワップ金利の仕組みや注意点、金利の比較については、こちらの記事にまとめましたので良ければ。
FXのメリット⑧ やめるタイミングが自分で決められる
株はストップ高、ストップ安があり、取引したくてもできなくなることがあります。バイナリーオプションの場合、やめるタイミングは時間で決められます。
FXの場合やめるタイミングは自分で決められます。自由度が高いとも言えるでしょう。
FXの優位性でもあるので、それをしっかりと活かせば利益を上げることも可能です。
FXのデメリットとは?
FXのデメリット① お金を失うリスク
投資をするならリスクはつきものですが、それはFXにも同じことが言えます。
ノーリスクで何かをする方が難しいので、これは仕方ないですね。ただ、お金を失うリスクがあるというのは誰にとっても怖いです。
無茶なトレードをすれば、何年も積み重ねて貯めてきた資金全てを1日で失う可能性もありますし、数日で倍にすることもできます。
リターンが無限なので、リスクからも逃げることはできません。
何かを得たいのであれば、何かを失う覚悟は必要です。相場にお金を払うことになることも想定の上参加して下さい。
デモトレードといって、本物のお金ではない仮想の通貨で取引を練習することができます。
FXを始める時はデモトレードから始めても良いと思いますし、FX口座を開設すればキャッシュバックみたいなものが貰える口座もありますので、まず最初は入金せずに始めてみることをおすすめします。
FXのデメリット② ハイレバレッジで溶かす
レバレッジは資金の少ない人にとってはなくてはならない存在で、成り上がるためには必須だと話しました。
しかし、レバレッジの使い方を間違えれば一瞬で資金を溶かしてしまうことがあります。
レバレッジをかけ過ぎてしまうと、大きく儲かる時もありますが、大きく負けてしまうことももちろんあります。
ハイレバでノープランなトレードを繰り返していると、口座に入っている資金がなくなります。
自分の身の丈に合ったロットで取引し、レバレッジをかけ過ぎないようにすることをおすすめします。上手く使えることができれば、レバレッジは強い味方です。
FXのデメリット③ ネットが繋がらなくなった場合…
基本的に個人で取引するならPCやスマホを使ってトレードすることになります。インターネットがなければFXの取引することはできません。
もしポジションを保有していて、インターネットが繋がらない状況になってしまった時はかなり危険です。
利確も損切も、決済すること自体ができなくなるので、早急に対処しなければなりません。
指値や逆指値を入れていない状態で大きな変動があった場合、強制ロスカットになる可能性も考えられます。
その他にFX業者のサーバーでトラブルが起きても同じことが言えます。そういった面でもFX業者選定は大切です。
インターネット以外にもパソコンやスマホが壊れた時、マウスの電池がなくなった時、スマホの充電がなくなった時、などトラブルに備えておくことも大切です。
FXのデメリット④ 金融危機や災害が起こった時…
金融危機や大きな自然災害、テロ、戦争、ウイルス流行、政治や経済などの事件が起こると、価格が大きく変動したり大暴落することがあります。
そんな時は多くの人が大きな損失を出すことが多いです。その逆で大儲けする人もいるんですけどね。
いつもポジションを塩漬けして、戻ってくるまで待っているような人は、このような時は耐えることができないくらい動くので、しばかれること間違いないでしょう。
必ず逆指値を入れることと、資金全てを口座に入れておかないこと、これは絶対に守りましょう。そうすればある程度の資産は守ることができます。
FXのデメリット⑤ FX業者が倒産したら
FX業者が倒産した場合、証拠金がどうなるのか心配ですよね。昔は規制がゆるかったので、倒産した際返金されないこともあったとか。
今は、規制も厳しくおかしな業者はほとんどいなく、国内FX業者は全額信託保全が義務化されたので、そこの心配はする必要はありません。
しかし、海外のマイナーなFX業者では全額ではない場合もありますので、口座開設前に確認しておきましょう。
できるだけ信用できる安全なFX業者を利用することをおすすめします。
FXのデメリット⑥ 依存してハマれば辛い
FXは短時間で信じられないくらい大きな金額を稼ぐことが可能なものです。それを体験してしまうと、ギャンブルと同じで依存し、癖になってハマってしまいます。
そうなると計画性のないギャンブル的なトレードを繰り返してしまい、最終的にはいつも口座を飛ばしてしまいます。それを繰り返すと、資金は底をつき、退場。
稼いではゼロカット。の繰り返しです。そうなるとかなり辛い生活が待っています。
そうならないようにロット管理を徹底し、依存しないような無茶な取引をしないことがおすすめです。
FXのデメリット⑦ スワップポイントは払うこともある
通貨ペアの国の金利差でスワップ金利を貰えると言いましたが、払う場合になることもあります。
ドル円でドルを売る場合は、スワップ金利を支払うことになります。払うタイミングは貰うタイミングと同じです。
短期トレードする人には関係ありませんが、1日以上保有するような長期トレードする人にとっては無視できませんね。
いつの間にかスワップポイントだけでこんなに損失が、なんてこともあります。スワップの不利なポジションは長期で保有は難しいですね。
FXのデメリット⑧ 金利変動
国の金利は変動します。頻繁に変動する訳ではありませんし、大きく変動する訳でもありませんが、気をつけておかなければいけません。
金融危機時などでは大きく変動することもあります。
変動したことを知らなければ、スワップポイントが貰えないとか、いつもより払うスワップポイントが大きいとかなりかねません。
そうならないようにたまに確認することをおすすめします。
FXのデメリット⑨ 借金をする可能性(追証)
FXで借金をすることは基本的にはありません。
国内FX業者では強制ロスカットというものがあって、証拠金の維持率がFX業者の指定した数値を下回ると、強制ロスカットになり全てnポジションが決済されます。
このシステムがあれば口座に入れてある資金全てを失うことはありませんが、例外もあります。金融危機や災害、大きな出来事が起きた時に為替レートが大きく変動することがあります。
その際、逆指値や強制ロスカットがされず、決済がされないまま損失が膨らみ続けてしまいます。
その損失はどうなるかというと、不足分が業者から請求されて(追証)、預けている資金以上を失う可能性があります。
払えなければ借金ですね。
そのようなことはめったにありませんが、実際に被害にあった方もいます。ネットで調べればたくさん出てきますよ。
金融危機は10年に1回程度の頻度で来ているので、無視することはできません。しっかりとリスク管理をしていかなければいけません。
国内口座では追証システムですが、海外FX業者ではゼロカットシステムがあるので、口座の資金以上の損失はありません。
ゼロカットシステムは口座の資金以上の損失がないので、業者から追証を請求されることはないです。
つまり借金をすることはありません。
まとめ
メリット
- レバレッジで成り上がることができる
- いつでも取引できる
- 銘柄が少ない
- 自由度が高い
デメリット
- 借金をする可能性あり(国内口座)
- ギャンブル依存
- 資金を失う可能性あり
- 金利変動
皆さんがFXのメリットとデメリットを活かして、上手く資金を増やせていけることを願っています。
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