- スワップ金利の意味や仕組み
- スワップ金利が貰える時間や曜日
- 国ごとの金利の差
このような疑問を抱えている人に向けた記事です。
スワップ金利(ポイント)の意味や注意点について紹介します。
FXのスワップポイント(金利)とは?分かりやすく解説
スワップポイントの意味と仕組み
FXにも利息や配当金のようなものなものを得ることができます。それをスワップ金利とか、スワップポイントと言います。
FXで取引する際、通貨のペア(USD/JPYなら米ドルと円)を売買すると思いますが、それぞれの国には決められた国債金利があって、その取引している2か国の金利差をスワップ金利としてもらうことができます。
例えば、日本が0.1%でアメリカが2%の金利だったとします。この場合2-0.1=1.9%の利息を得られます。
日本は金利が極端に低いので、金利が高い国と取引をすればその分大きな利息を得ることができます。ただし、スワップ金利には1つ注意があります。
スワップポイントは取引コストになることもある
FXでトレードをすれば必ずスワップポイントを貰える訳ではありません。どの通貨を売買するかでスワップ金利を貰えるかが決まります。
金利が安い方の国の通貨を売って、高い方の通貨を買った場合スワップ金利をもらうことができます。ドル円の場合は、買いで取引するとスワップ金利をもらえます。
逆に金利が高い方の国の通貨を売って、安い方の通貨を買った場合スワップ金利を払うことになります。ドル円で売りで入ると、スワップ金利を払うことになるんですね。
ニュージーランドドルや豪ドルと円などの金利差のある通貨ペアで取引をする場合、たくさんのスワップポイントをもらえるか、たくさんのスワップポイントを支払うかのどちらかになります。
何日もポジションを保有するスイングトレードをする人はスワップ金利を意識しなければいけません。ドル円を長期間ショートで保有していれば、スワップ金利が大きな負担になってきます。
逆に長期間ロングで保有していれば、毎日スワップ金利をもらい続けることもできます。
スイングトレーダーなどの長期投資家は、そういったことを踏まえた上でトレードの戦略を考えて行かなければいけません。
スワップ金利は取引コストにもなりえるということです。
スワップポイントを貰う、払うタイミングと時間
FXで取引すればすぐにスワップ金利を貰える訳ではありません。スワップ金利は日をまたいだ時にもらえます。
なのでスキャルピングやデイトレードなどの短期トレードをする人には関係のない話ですね。
スワップ金利が付与される時間はFX業者によって若干時間が異なります。6~7時くらいに付与されるFX業者が多いです。
土日はスワップポイントが受け取れない?
土日は基本的に為替市場はお休みなので、スワップポイントは付与されません。土日にもポジションは持っているのに貰えないのはおかしな話ですよね。
土日に付与されない代わりに、土日に入る前の木曜日など(業者によって異なる)にまとめてもらえるようになっています。
祝日などの連休があればその分まとめてもらえることができるんです。付与される曜日はFX会社によって異なります。
水曜日、木曜日、金曜日のFX業者が多いです。
海外FXと国内FXのスワップポイント(金利)の違い
国内FXの方がスワップポイントは大きい?
国内FX業者と海外FX業者のスワップポイントを比べると、日本のFX業者の方が大きいことが多いです。
国内FXではDD方式といって、インターバンク市場直結で取引していない業者がほとんどなので、手数料がかからずスワップポイントを大きくできたり、スプレッドを狭くしたりできます。
海外FXではNDD方式といって、インターバンク市場直結で取引しているので、スプレッドやスワップポイントが手数料となるため、スワップポイントが小さくなったり、スプレッドが広がってしまいます。
スワップ金利が大きい国内の方が良いと思われる方もいると思われますが、DD方式は透明性が低く、信用度はあまりありません。
そして、この仕組みだと国内FX業者は客が損すれば損するほど会社が儲かり、海外FX業者は客が取引すればするほど会社が儲かり(スプレッドなど)ます。
どちらが良心的か考えればわかりますね。他にもゼロカットとか色々ありますしね。今回はこの辺にしておきます。
海外FXはスワップポイントが高い通貨ペアが多い
取り扱われている通貨ペアはFX業者によって異なります。国内と海外でも取り扱い通貨ペアの数は異なります。
海外FXでは取り扱っている通貨ペアの種類が多く、スワップポイントの金利差が大きい通貨を取り扱っていることもあります。
国内では取り扱っていなくて、海外では取り扱っている通貨も多数あります。
海外FXはレバレッジが高いので、スワップポイント(金利)を大きく狙うこともできますね。
日本のFX業者は基本的に顧客対象を日本人しか考えていませんので、取り扱う通貨ペアも多くないのかもしれません。
海外FXと国内FXの違いは他にもたくさんあります。
国の政策金利の比較一覧
国の金利は変動がありますが、なんとなくこの国は高めなんだなと思っておく程度で良いと思います。
スワップポイント狙いで取引する際は、もう一度スワップポイントを確認してからにしましょう。
※数値は変動しますので記載していません
金利が高い国
- トルコ(トルコリラ)
- 南アフリカ共和国(南アフリカランド)
- メキシコ(メキシコペソ)
- ブラジル(レアル)
- ロシア(ルーブル)
- インド(ルピー)
- 中国(人民元)
金利が高い国は新興国が多いので、レートが激しく、為替差益のリスクも高いです。
スワップポイントが高いからといった安易な考えだけで、スワップポイント狙いのトレードをするのはおすすめしません。
金利が低い国
- EU(ユーロ)
- 日本(円)
- イギリス(ポンド)
- スイス(スイスフラン)
- スウェーデン(クローナ)
マイナス金利の国もあります。
特別高い金利ではないけど、低くもない中間くらいの金利の国も載せておきます。
- アメリカ(米ドル)
- カナダ(カナダドル)
- オーストラリア(オーストラリアドル)
- ニュージーランド(ニュージーランドドル)
【FX】スワップポイント(金利)目的のトレードの注意点
為替差益を忘れずに
スワップ金利ばかりを狙って、為替差益で大きな損をしていては本末転倒です。
スワップ目的でドル円ロングをしたけど下落トレンドになって、どんどん損失が膨らみながらスワップ金利をもらっても仕方がないというか、損が大きくなっていくだけです。
レンジであまり大きな変動が場合、為替損益はなくてもスワップ金利だけ毎日貰うことは可能です。
ただ、スワップ金利ばかりに気を取られて、為替差益のことを忘れてしまうのはあり得ません。
基本は為替差益を重きにおいて、その後にスワップ金利のことを考えて取引すると良いと思います。
金利は変動する
金利は常に変動します。いきなり大きくは変動しませんが、FX業者によっても違いますし、少なからず変動もします。
スワップ金利狙いなら常に確認しておかなければいけませんね。
スワップ金利を気にしない人や短期トレーダーには関係のない話ですが。
スワップポイントをもらう前に決済
スワップポイントを貰えるのにもかかわらず、付与されるタイミングを忘れていて、付与される前に決済してしまってはもったいないです。
ただ、貰える予定のスワップポイント以上に、為替差益で損失を出すかもしれないと感じたなら、付与される時間よりも早く決済してしまいましょう。
スワップ金利だけを狙って、付与される少し前の時間で取引する人が増え、価格が動くことがあります。
その反対にスワップポイントがついたらすぐにポジションを決済する人もいます。
これに乗っかれば上手くスワップポイントをもらうこともできるかもしれませんね。
長期でポジションをホールドする
スワップポイント狙いのトレードであれば、長期的な視点で、大きな利益は狙えません。リターンが少ない分、リスクは犯すべきではありません。
資金にはゆとりを持って、為替差益では損をせずにスワップポイントをいただきます。為替差益で負けてはいけません。
それまでずっとガチホです。それに耐えることができる資金とプランを持ってから、スワップポイント狙いのトレードをすることをおすすめします。
まずはあまりスワップポイントは気にせず、まずはメイントレードで勝てるようになりましょう。
FXのスワップポイントで不労所得を得て生活をするなんて厳しいと思いますよ。
スワップポイントだけの出金はできない
スワップポイントを何日も何週間ももらい続けて、数十万円稼いだとします。
しかし保有しているポジションを決済しないで、スワップポイントだけ出金することはできません。
スワップポイントをもらっているポジションを決済しないと、スワップポイントで稼いだ利益は出金できないんです。
初心者がスワップポイント狙いのトレードをすべきか
結論から言うと、初心者がスワップポイント狙いのトレードはすべきではないです。
資金が山ほどある人は試してみても良いと思います。
しかし、そうでない方は地道に上手くトレードできるように練習していき、余裕が出てからスワップポイント狙いだとか、他のことをしたら良いと思います。
まずは通常のトレードで利益を上げ続けることが優先でしょう。
まとめ
- スワップ金利はトレードでもらえる利息や配当金みたいなもの
- 貰うだけでなく、払う場合がある
- スワップ金利は海外FX、国内FXで違う
- 金利は国ごと、スワップ金利は通貨ペアごとで違う
皆さんがスワップ金利で、上手く資金を増やせていけることを願っています。
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