- FXのマルチタイムフレーム分析とは?
- マルチタイムフレーム分析の使い方は?
- マルチタイムフレーム分析を使ったトレード手法が知りたい
- どの時間軸がおすすめ?
このような疑問が解決できる記事です。FXのマルチタイムフレーム分析を使ったトレード手法、使い方、意味について、初心者にもわかりやすく解説していきます。
【FX】マルチタイムフレーム(MTF)分析とは?わかりやすく解説
マルチタイムフレーム分析とは何なのか、なぜマルチタイムフレームで分析するのかを分かりやすく解説していきます。
意味
マルチタイムフレーム分析とは、いくつかの時間軸のチャートを見てテクニカル分析をすることを言います。
チャートは1分足、5分足から日足、週足、月足と様々な時間足があり、1つの時間足だけで分析をするのではなく、複数の時間足を観察して分析する方法がマルチタイムフレーム分析(MTF)です。
なぜマルチタイムフレームで分析をするのか説明していきます。
なぜマルチタイムフレーム分析をするのか
複数の時間軸を見ることで、長期的な流れ、中期的な流れ、短期的な流れを認識することができます。
1分足や5分足などの下位足だけ見ていると、長期的な流れは一切認識することができません。
逆に日足、週足、月足などの上位足だけ見ていると、短期的な流れがわかりにくいです。
「木を見て森を見ず」ということわざ?があります。この言葉は、細部ばかりにこだわって、全体や本質が見えていないという意味です。
FXにおきかえると、短期足で短期の値動きばかり追って、長期足の大きな流れが見えていないということですね。
マルチタイムフレーム分析は、上位足で大きな流れを認識して、下位足でエントリータイミングや利確、損切ラインを決めるなど戦略を立てるためにします。
- シナリオ作り
- 環境認識
- エントリーポイント
- 利確ライン
- 損切ライン
MT4のMTFインジケーター
MT4にはマルチタイムフレームのインジケーターがいくつかあります。移動平均線やボリンジャーバンドが有名です。
通常のMAやボリンジャーバンドと何が違うのかと言うと、MTFのインジケーターは、下位足に上位足のインジケーターを表示させることができます。
5分足に4時間足のMAを表示させたり、5分足に1時間の10MA、4時間足の10MA、日足の10MAなど色々な時間軸のインジケーターを表示することができます。
FXismの及川さんはMTFMAを使ったチャートでトレードしていますよね。
下位足だけ見ても上位足の大まかな流れを把握することができるのがMTFインジケーターです。
フラクタル構造との関係
相場はフラクタル構造でできています。
フラクタル構造とは、一部を拡大して見てみても全体と同じ構造になっていることを言います。
フラクタル構造でできているので、どの時間足を見ても同じチャートの形やパターンが見られます。
ただ、全体像つまり森を見ないと、大きな流れを認識することはできません。なのでマルチタイムフレーム分析で、様々な時間軸を見て分析する必要があります。
【FX】マルチタイムフレーム分析の考え方ややり方
マルチタイムフレームの基本的な使い方を分かりやすく解説していきます。
上位足→下位足と落として見ていく
基本的に分析を始める時は上位足から分析していき、下位足を見ていくという流れです。
例えば、週足→日足→1時間足→5分足といった感じです。
上位足から見ていくことで、長期の流れを(森)を見てトレードするべき方向を確認し、下位足で短期の流れを(木)見て、売買タイミングを測ります。
逆に下位足から見ていくと、整理しにくくなって、下位足のエントリーポイントばかり見てしまい、ポジポジ病になりやすくなってしまうので注意しましょう。
長期・中期・短期の流れを認識する
マルチタイムフレーム分析をして、長期の流れ、中期の流れ、短期の流れを認識します。
例えば、日足以上で長期の流れ、1時間足や4時間足で中期の流れ、30分足以下で短期の流れを確認します。
長期の流れには逆らわずにトレードし、中期の流れで大まかなエントリーポイントを定め、短期の流れで細かな売買タイミングを測ります。
具体的な例を出すと、
- 上位足はロング目線、中期の流れもロング目線なので押し目を作るのを待つ
- 上位足はロング目線、中期の流れはショート目線で押し目となりそうなので、短期の流れで買い場を探す
トレードスタイルにもよりますが、それぞれの時間足の流れを把握することで、トレード戦略を立てやすくなります。
上位足でダウ理論やサポレジラインを
上位足の高値、安値、始値、終値はかなり意識されるので注目しましょう。それ以外にも次のような理論や法則は意識されやすいので覚えてきましょう。
下位足でも注目されてはいますが、より大きな流れのこれらを見て流れを認識している人が多いです。
例えば、下位足では上昇しそうだけど、上位足で見るとエリオット波動の2波目で戻り目の部分だったり、まだ上昇しそうだけど上位足の強いレジスタンスラインだったりなど。
上位足の分析は大きな流れを認識するのにかなり重要になります。
【FX】マルチタイムフレーム分析をする際の注意点
マルチタイムフレーム分析をする際の注意点、気を付けることをいくつか紹介します。
複雑に考え過ぎてしまう
複数の時間軸を分析するので、頭がごちゃごちゃになって結局どの方向にトレードして良いのか、どのタイミングで売買して良いのかわからなくなってしまいます。
FXはシンプルに考えた方が上手くトレードできることが多いので、マルチタイムフレーム分析をするとしても複雑に考え過ぎない方が良いです。
複雑に考え過ぎないためには、次のことに気を付けましょう。
全ての時間軸を見ようとしない
マルチタイムフレーム分析だからといって全ての時間軸を監視する必要はなく、自分の見慣れている時間軸だけでOKです。
多くの時間軸を監視しようとすると、情報を処理できなくなって、複雑に考えてしまいます。
シンプルに考えるために、監視する時間軸を決め、決めた時間軸だけで分析するようにします。
例えば、上位足は日足、週足、下位足は1時間足と5分足など。
全ての時間軸を見ても意味がないので、自分に合った時間軸だけを見るようにしましょう。
おすすめの時間軸
その人のトレード手法や見慣れている時間軸があると思うので、おすすめは特にありません。
私が見ている時間軸を紹介します。
- 上位足:日足、週足、たまに月足
- 下位足:4時間足、30分足、5分足
【FX】マルチタイムフレーム分析を使ったトレード手法
では実際にマルチタイムフレーム分析を使ったトレード手法をいくつか紹介します。
エリオット波動理論を使った戻り売り(押し目買い)
過去チャートを見て、マルチタイムフレーム分析を使ってどんな風にトレードできたかを考えます。
まず日足を見ると、エリオット波動理論1波から5波まで綺麗に形成されていますね。
続いて4時間足。相場はフラクタル構造なので、日足レベルの5波の中には1波~5波までの波動が形成されています。
この場合は4時間足の3波を取りにいきたいですよね。
日足の5波が始まって下がり始めて、戻り目を作ったらフィボナッチを引いて38.2%~61.8%付近で戻り売りします。
ここが4時間足の3波の始まりになります。ちょうどMAもグランビルの法則の売買タイミングになっていますよね。
大まかなエントリーポイントは30分足で見つけたので、細かいエントリータイミングを5分足で見ていきます。
61.8%付近で強い売りが見られて、再度試しに行きましたが切り下げダブルトップのような形を形成しました。
そこでエントリーすることができれば、このチャートの場合含み損を一切抱えることなく、利確まで伸ばすことができます。
日足を長期、4時間足を中期、30分足と5分足を短期という感じで見ていきました。
このトレードにはこのようなインジケーターや理論を組み合わせました。
そんなに難しくないですよね。こんな感じでマルチタイムフレーム分析をしてトレード戦略を立てます。
私の使っているトレード手法や相場の考え方などは、現在公式LINE@のFXコミュニティに入会していただいた方限定で公開しています。
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まとめ
- マルチタイムフレーム分析は複数の時間軸を見ること
- マルチタイムフレーム分析をする際は複雑にしないこと
- 全ての時間軸を見る必要はない
- 上位足が重要
皆さんがマルチタイムフレーム分析を使って、上手く資金を増やせていけることを願っています。
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