- チャートパターン「フラッグ」って何?
- フラッグを使った手法を知りたい
- フラッグが作られる心理は?
FXXにおけるフラッグの意味やトレード手法について紹介していきます。
【FX】チャートパターン「フラッグ」とは?
チャートパターン「フラッグ」はどんな時に出現しやすいのか、どんな使い方があるのか、意味や心理、似ているチャートパターンから解説していきます。
フラッグはトレンド中の押し目、戻り目
フラッグはチャートパターンの1つで、トレンドの最中に出現しやすいです。
トレンドが出たら押し目や戻り目ができますが、その押し目と戻り目がフラッグになることが多いです。このチャート画像は上昇トレンドです。上昇トレンドの押し目がフラッグになっています。
簡単に言うと、小さいトレンドです。この場合だと、高値も安値も切り下げて、小さい下降トレンドを形成しています。
フラッグが終わると、再度大きいトレンド再開です。というのがチャートパターン「フラッグ」です。フラッグの種類は2種類あります。
上昇トレンド中の押し目のフラッグを下降フラッグ、下降トレンド中の戻り目のフラッグを上昇フラッグと言います。
フラッグができる心理
チャートは一方方向だけに伸び続けることはありません。必ずジグザグN、逆N、押し目、戻り目をつけて伸びていきます。
一定方向に価格が伸びると(上昇だとします)、上には抵抗帯があって、新規で売りが入ったり、利確で少し下げたりします。
そこで一旦更新がストップすると、価格は徐々に下がってきます。これが小さいトレンドで、フラッグになります。
ある程度調整で下がるけど、上位足のトレンドは上昇なので、そこまで下げることができず、本当に伸びたい上に上昇していきます。
そしてある程度伸びるとまた調整で下げるので、その際にフラッグが形成されやすいです。フラッグができる心理は調整です。
調整ではなく勢いよくトレンドが形成されると、それはフラッグではありません。
フラッグの角度
フラッグはあくまでトレンドの調整部分にあたるので、大きなトレンドと比べて緩やかな角度になります。
大きなトレンドと同じ角度であれば、別のチャートパターンの可能性がありますね。
この角度ときまったものはありませんが、トレンドが出てからの戻しがフィボナッチの38.2まで戻るくらいの角度と思っておけば良いと思います。
この画像は上昇トレンド中の下降フラッグです。38.2まで戻ってから上昇トレンド再開していますよね。
フラッグと似てるチャートパターン
フラッグと似ていて勘違いしやすいのが、チャートパターンがいくつかあります。
- ペナント(三角保ち合い)
- ウェッジ
- アセンディングトライアングル、ディセンディングトライアングル
ペナント(三角保ち合い)
ペナントは三角保ち合いとかトライアングルとも呼ばれていて、フラッグと違うのはペナントは安値は切り上げ、高値は切り下げた三角の形をしているところです。
ウェッジ
ウェッジはトレンドの終盤にでやすいチャートパターンで、フラッグと似てどちらも切り下げていますが、安値の切り下げ方が弱いのが特徴です。
平行チャネルラインに収まっているような形をしているのがフラッグです。
アセンディングトライアングル
アセンディングトライアングルは上値が切り揃っていて、水平ラインが引けるチャートパターンです。
【FX】フラッグを使ったトレード手法
フラッグのスタンダードなトレード手法
- トレンドラインを割ったらエントリー
- 利確ポイントは前回高安、損切ポイントはその半分の値幅or前回高安
上昇フラッグのトレンドラインを下に割ったらエントリーします。
さらにこの画像のように前回安値に到達した後にトレンドラインを割っていると、より優位性の高いトレードができると思います。
さらに言うと、こんなパターンだとより優位性が高いと思いますよ。
フラッグとフィボナッチとMAのトレード手法
先ほどのパターンにフィボナッチリトレースメント38.2戻しを追加した手法です。
このように何個も根拠が重なると、優位性が高いトレードができます。
例えば、この手法にMA(移動平均線)を加えてみるとか。
EMA200を追加すると、ちょうど押し目の部分に当たります。これで根拠は4つですね。
- フラッグのトレンドライン抜け
- 前回高値のサポレジライン
- フィボナッチ38.2戻し
- MA200タッチ
フィボナッチリトレースメントの使い方やトレード手法はこちらの記事にまとめました。
フラッグとRSIを組み合わせたトレード手法
先ほどの手法にRSIのダイバージェンスを使った手法です。
トレンドが出ているので、オシレーター系のインジケーターのダイバージェンスはかなり有効だと思います。
フラッグの手トレード法と時間足の関係
これらの手法の注意点は大きなトレンドと、小さなトレンド(フラッグ)を認識することです。
そうすることで小さいトレンドでの逆張りが可能となります。
なので上位足で大きなトレンドを認識し、下位足でタイミングを測るといったことが重要になってきます。
上位足でトレンドが出たら、フラッグ(押し目、戻り目)を待って、下位足で逆張りするというトレード手法は非常に有効的だと思います。
フラッグのダマしを回避する方法
フラッグにもダマしがあります。
トレンドラインを抜けたと思ってエントリーしたら、すぐに戻ってきて損切に。
損切されたと思ったら、すぐに上昇して大きなトレンド再開。
こんなことはよくある話です。いわゆるダマしですね。フラッグのダマしは次のことを意識すれば、多少は回避できるのではないかと思います。
- トレンドラインだけでなく、前回高安(サポレジライン)も見る
- フィボナッチなどでどのくらい戻ったかを見る
- 回避するのを諦める
トレンドラインの抜けだけを見てトレードすれば、ダマしに遭遇しやすいです。
なので前回の高安やフィボナッチでどの程度戻したかを確認すると、ダマしに引っ掛かることも少なくなると思います。
あるいはダマしを受け入れて、回避することは諦めましょう。
フラッグ以外にもチャートパターンはいくつも存在します。
- 他にどんなチャートパターンがあるのか
- どんな相場で出現しやすいか
- どんな心理が働いているのか
まとめ
- フラッグは大きいトレンドと逆方向の小さいトレンド
- 角度は緩やか
- 似たチャートパターンがある
- フラッグの手法はフィボナッチで戻りを見る
皆さんがフラッグを使ったトレードで、上手く資金を増やせていけることを願っています。
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